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出版社内容情報
第一話 木漏れ日とオムハヤシ
第二話 黄昏と海老フライ
第三話 月の光と生姜焼き
内容説明
江の島へと続くすばな通りの脇道に立つ「ひなた食堂」。入院中の父に代わり厨房に立つまひろはある夜、帰る場所の無い少女、キッコと出会う。「ここは、腹を空かせた人が飯を食う場所だから」まひろが作った生姜焼きを平らげた彼女は、いつしか食堂の看板娘に。明るくて恋バナが大好きなキッコさん。でも彼女には「人の心が視える」という大きな秘密があって―。キッコの瞳がほぐした心をまひろの美味しいご飯が繋ぐ。「ひなた食堂」があなたのお腹も心もいっぱいにします。
著者等紹介
中村一[ナカムラハジメ]
第15回電撃小説大賞応募をきっかけにデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっしー
25
表紙絵にひかれて手に取りました。人の思いがわかるキッコがその能力を活用して、奮闘するお話。ただ、個人的にはあまり合わなかったです。キッコの思いが分かるから人の心にグイグイ踏み込んでいくという姿勢が苦手で…。万能ではない、未熟と理解していても行動が変わらないというのは、微笑ましいと感じる人もいるのかもしれませんが、私はダメでした…。2023/06/13
coco夏ko10角
19
江の島にあるひなた食堂をやっているまひろ、そこの看板娘のキッコさん、キッコさんには不思議な能力が…。キッコさんの力が「なんとなく分かる」程度ではっきりしてない上に早とちりしてしまうのがちょっと。それによって話が進んでいく面もあるけど、もう少し落ち着いた方がいいな。2023/09/06
しぇん
19
最近たまに行く江の島と食堂いうタイトルをみて購入。うーん。思っていたのとちょっと違いました。ふしぎな瞳のがメインで、食堂とか料理は話のおまけのような感じでした。中村 一先生の本は二作目ですが自分と相性悪いかも2022/01/26
Karl Heintz Schneider
13
江ノ電・江ノ島駅から江の島へと続くすばな通りの中程 細い脇道に入った少し目立たないところに「ひなた食堂」はある。昼は定食屋、夜は居酒屋として地元の人に愛される小さなお店。店主である父が倒れた為長男のまひろが店を引き継いだ。ある日まひろは帰る場所のない少女・キッコと出会い店に泊めてあげたところ、いつしか店を手伝うようになる。だが、キッコには「人の心が診える」という秘密があった。「ここは腹を空かせた人が飯を食う場所だから」来る者は拒まないまひろとキッコの「チカラ」によってここを訪れる客はいつしか癒されてゆく。2022/07/06
おれんじぺこ♪(16年生)
11
人の心のざわめきが視える、ってことだったのだけど、くっきりみえるわけでもなく、なんとなく、だから勘違いしちゃうキッコさん、彼女年齢設定がわからないけれど、若い時にそれで人を傷つけちゃってるんだったら、もうすこし慎重になればいいのに、とおばさんごごろに思ってしまった。それが残念。江の島ってタイトルにひかれて借りてきたのだけどなぁ2025/10/15