- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 日本文学
- > メディアワークス文庫
出版社内容情報
幼い頃に両親をなくしずっと孤独に生きてきた久遠。憂鬱な高1のある日、見知らぬ女の子いのりから告白される。
「君は私の運命の人です」
強引ないのりに押し切られるように始まった関係は、やがてモノクロだった久遠の日常を鮮やかに変えていく。
天真爛漫で、宇宙と量子力学と天体観測に夢中で、運命を強く信じているいのり。時折見せる陰に戸惑いながらも、彼女を好きになっていることに気づいた夏――。
いのりは殺人事件を起こして、久遠の前から姿を消してしまう。
運命の人に出会える確率は、0.0000034%--。
切なすぎる衝撃のラストに、号泣必死の純愛ラブストーリー。
内容説明
幼い頃に両親をなくしずっと孤独に生きてきた久遠。憂鬱な高1のある日、見知らぬ女の子いのりから告白される。「君は私の運命の人です」強引ないのりに押し切られるように始まった関係は、やがてモノクロだった久遠の日常を鮮やかに変えていく。天真爛漫で、宇宙と量子力学と天体観測に夢中で、運命を強く信じているいのり。時折見せる陰に戸惑いながらも、彼女を好きになっていることに気づいた夏―。いのりは殺人事件を起こして、久遠の前から姿を消してしまう。
著者等紹介
吉月生[ヨシツキセイ]
千葉県出身。文庫版『過去で君が待っている。』でメディアワークス文庫デビュー。瑞々しい等身大のラブストーリーで人気を集めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かっぱ
11
幼くして両親を亡くし孤独だった少年がとある少女に告白されるところから始まる物語。自由奔放に接してくるいのりのことを最初こそ煩わしく感じる久遠だけど、彼女に少しずつ心を開いていく過程が丁寧に描かれていて青春モノとしてもいい。けれど、物語中盤で彼女は"人殺し"の容疑をかけられて舞台からその姿を消してしまう。これは宇宙の物語であり、量子力学の話でもある。いのりがいたから独りぼっちだった久遠は宇宙部に入ったし、その中で居場所を見つけた。あまりにも過酷で残忍な物語に好き嫌いは出るだろうけど読後の余韻が味わい深い一冊2021/08/07
栗山いなり
3
正直言うとSF展開があるかなぁと勝手に想像してたけどそんな展開は一切無くて、サスペンス要素のある青春恋愛劇だったという印象2021/08/08
siro
1
★★★★☆/色々とツッコミどころはあるのだが、量子力学論やシュレディンガーの猫などの事柄を人生に絡めてくる部分が個人的にはとても気に入り、結果的にはかなり面白く感じられた。まず前提として、今作は中々に攻撃的な内容というか、序盤から暗い話が立て続けに展開されていく。その尤もな例となるのが、「殺人」だろう。今作に登場してくるキャラは皆すべて、殺人という言葉に特別な意味を持っている。一人は殺人衝動を抱き、また一人は過去に人を殺していると語ったり、おまけにはあらすじの通り、ヒロインが殺人を犯したとなる。そして後半2025/04/12
✡奈々✡
1
主人公 久遠のネガティブな性格と、ヒロイン いのりの強引な性格で好き嫌いが分かれそうかなと思いました。 宇宙の話や量子学が絡みますが、分かりやすくて混乱せずに読めました。 ただ、後半に滅茶苦茶出来事が詰め込まれていて、私個人としては置いてきぼりをくらいながら読んでいる感覚でした。 でも、彼らにこの先、これ以上の哀しい出来事が起きないように……と祈り、応援したくなる内容でした。2023/12/21
ぬりかべ
0
よくある理由がわからなく始まるボーイミーツガール(逆かな?) ものかと思いつつ、後半からはちょっと意外な展開に流れていったりしてやや面食らったというか唐突感を感じた印象。 このエンディングをどう取るか。 いわゆるHappily ever after ものではないような気がするけど 流れからするとトゥルーエンドというのかな?そんな気がします。2023/12/01