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出版社内容情報
入宮した姉は一年たらずで遺体となり帰ってきた――。
大海を跨ぐ大商人を夢見て育った商家の娘・水鏡。しかし後宮へ招集された姉の美しすぎる死が、水鏡と陰謀うずまく後宮を結びつける。
宮中の疑義を探る皇太弟・文青と交渉し、姉と同じく宮女となった水鏡。大河に浮かぶ後宮で、表の顔は舟の漕手として、裏の顔は文青の密偵として。持ち前の商才と観察眼を活かし、水面が映す真相に舟を漕ぎ寄せる。
水に浮かぶ清らかな後宮の、清らかでないミステリー。
内容説明
入宮した姉は一年たらずで遺体となり帰ってきた―。大海を跨ぐ大商人を夢見て育った商家の娘・水鏡。しかし後宮へ招集された姉の美しすぎる死が、水鏡と陰謀うずまく後宮を結びつける。宮中の疑義を探る皇太弟・文青と交渉し、姉と同じく宮女となった水鏡。大河に浮かぶ後宮で、表の顔は舟の漕手として、裏の顔は文青の密偵として。持ち前の商才と観察眼を活かし、水面が映す真相に舟を漕ぎ寄せる。水に浮かぶ清らかな後宮の、清らかでないミステリー。
著者等紹介
鳩見すた[ハトミスタ]
第21回電撃小説大賞で“大賞”を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
35
大河に浮かぶ後宮に入宮した姉は一年たらずで遺体となり帰ってきた。その死を探るため妹で商家の娘・水鏡が宮中の疑義を探る皇太弟・文青と交渉し、姉と同じく宮女となって皇子の密偵となる後宮ミステリ。表の顔は舟の漕手として、裏の顔は文青の密偵として、持ち前の商才と観察眼を活かしながら、殺伐とした後宮で窮地に陥った宮女たちを機転を利かせて救ってゆく水鏡。周囲に人を得て自らの危険も顧みずに真相に迫る展開はなかなか面白かったですけど、やはり簡単にはいかないですね。文青とのもどかしい関係も気になるので続巻に期待しています。2021/10/25
よっしー
27
宮殿が水の上にあり、水路を利用して様々な場所に行き来する。ベネチアの様な感じなのかなと想像を張り巡らせていました。姉の死の謎を解くために宮女として働く水鏡、破天荒なだけかと思っていたら、皇太弟と繋がりがあり、密偵として働いていた事が明らかとなり…予想外の展開に驚きました。後宮で起こる謎を解くために奔走し、時には黄宮調や蔡統と言い合いながらも綺麗に事件を纏める水鏡は凛々しかったです。何だかんだと味方も多そうなので…この調子で黒幕を暴いてほしいと思います。2023/04/28
はなりん
25
水路が張り巡らされた後宮に、姉の死の真相を調べるため水夫として入宮した水鏡。後宮で起こる様々な事件を解決しながら、姉の死の真相に迫る。王弟との出会いのエピソードや2人の恋人未満なやり取りが楽しく、今後の進展に期待。黒幕がわからないままなので、続きも楽しみ。2023/08/24
ぐっち
24
水路のある後宮で、ヒロインが水夫なのが新鮮!姉の死の謎を探るために後宮に入った水鏡。後宮での謎を解くうちに、姉の死の真相に近づき…。狸才人や黄宮調のキャラと掛け合いが良く、楽しく読めました。黒幕がわかってないので、続きも読むぞう。2023/04/01
tomtom
19
謎が解けたようで、もっと怪しい黒幕が見え隠れするから続きが気になる。なんとなく犯人にもよく分からないところがあるけど、これも今後明らかになるのかな。ヴェネツィアのような水の都で、花舟とか本当に美しそう。2022/08/23