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出版社内容情報
年代記に語り継がれるほどの活躍で、借金に悩むサロニアを救った賢狼ホロと元行商人のロレンス。その御礼の代わりにと、二人に贈られたのは、誰もがうらやむ貴族特権だった。
身に余る報酬に浮かれているロレンスを尻目に、どこかきな臭さを覚えるホロとエルサ……。そして、特権で譲り受ける土地を調べに行くと、そこは大蛇の伝説が残る、いわくつきの土地で!?
さらに、いざ、夏の山へ! ロレンス一家のピクニックを描いた『狼と実りの夏』に加え、新たな友人と旧友の別れを描く書き下ろし短編『狼と夜明けの色』も収録。
賢狼と元行商人の幸せであり続ける物語、第6弾!
内容説明
年代記に語り継がれるほどの活躍で、借金に悩むサロニアを救った賢狼ホロと元行商人のロレンス。その御礼の代わりにと、二人に贈られたのは、誰もがうらやむ貴族特権だった。身に余る報酬に浮かれているロレンスを尻目に、どこかきな臭さを覚えるホロとエルサ…。そして、特権で譲り受ける土地を調べに行くと、そこは大蛇の伝説が残る、いわくつきの土地で!?さらに、いざ、夏の山へ!ロレンス一家のピクニックを描いた『狼と実りの夏』に加え、新たな友人と旧友との別れを描く書き下ろし短編『狼と夜明けの色』も収録。賢狼と元行商人の幸せであり続ける物語、第6弾!
著者等紹介
支倉凍砂[ハセクライスナ]
1982年12月27日生まれ。第12回電撃小説大賞“銀賞”受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
34
年代記に語り継がれるほどの活躍で、借金に悩むサロニアを救った賢狼ホロと元行商人ロレンス。その御礼の代わりにと誰もがうらやむ貴族特権が二人に贈られる第六弾。身に余る報酬に浮かれているロレンスを尻目に、どこかきな臭さを覚えるホロとエルサ。マグリブ地方ラーデン司教領での困惑、夏の山へ行くロレンス一家のピクニック、譲り受けた土地の大蛇の伝説、新たな友人と旧友の別れ。確実に年齢を積み重ねて、いずれやって来る寂しさや悲しさも受け止められるくらいには、今が幸せなんだろうなと感じさせる二人の関係がなかなか良かったですね。2021/11/08
オセロ
25
【KU】作者さん23冊目。 領民からは司教になってほしいけれどなりたくないと意地を張る領主のことをホロだから分かる複雑な心境は考えさせられるものがあった一方で、エルサ視点で語られるロレンスが与えられた莫大な富の裏をエルサの故郷の伝承に絡めながら解き明かす展開はとても面白く、新たな地へと向かうラストはワクワクしますね。 2024/05/07
ぶなぶな
11
サロニアの町に留まった二人は司教を巡る話や譲り受けた土地の伝説を探り、そして出立する。一話ごとの満足度が高い水準で安定していて本当に良い。心情面にも踏み込むからこそ導き出せるロレンスの解決策は、いつもどこかでホロへの思いやりに繋がっていて、その温かさが柔らかく沁みる。それに応えるホロもまた。ロレンスがそばにいるから、寂しさも悲しさも併せ呑んで楽しいのだと言う。生きていることのすべてを楽しめるのかもと言う。そこには『幸せであり続ける物語』の手がかりがあるような気がして、でも矛盾している気もして、難しかった。2022/09/12
Mu@仔羊堂
11
ホロとロレンスの熟年旅の続き。相変わらず楽しいなあ。今回はエルサの語りがあって端から見ると如何にロレンスがホロのことを甘やかして世話を焼いているか、それにホロがなんやかや文句を言いながら、どれほど喜んでいるか本当よくわかる。幸せだよなあ。実に幸せな物語だ。たとえいつか二人の間に逃れようのない時の別れが来るとしても、この幸せは永遠だと信じられる。それにしてもホロは呑んだくれてばかりだなあ笑。いやでも奥さん(ホロ)が機嫌が良ければ全て事もなしだからね^^こんなお話がいつまでも続いてくれる事を心から願いたい。2021/10/07
た〜
10
湯屋でなく葡萄畑を作るべきだったかなと思う毎日の話。御年数百歳の幼妻に良いところを見せたい元行商人。体力の衰えを気にしだして、娘の嫁入りの心配をし始める歳になっても、やっぱりイチャイチャ甘々ラブラブなのでした。2021/09/26