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出版社内容情報
それは、少年が「死神」へと至る物語――アニメ好評放送中の人気作最新刊!
内容説明
共和国、存在しない「86区」。一人の年端も行かぬ少年兵が、その地獄の戦場に降り立った。彼の名はシンエイ・ノウゼン。エイティシックスたちの『死神』として、傷つき倒れた仲間たちの遺志を、行ける限り先へと連れていく使命を背負うことになる者―。これは彼を『彼らの死神』へと変えた人々との出会いと、その絆を断ち切った残酷な、そしてあっけない死と破壊の物語の数々。Ep.10『フラグメンタル・ネオテニー』。血赤の瞳の奥に輝く、わずかに残った断片を追う。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
如水
48
前巻『反撃に出る』で終わったので…待ってました~!と思ったら…あれ?!違った😅…アニメ第一期終わっちゃいましたね。第二期は10月からだそ~です。と言う事でアニメに絡めての短編集だった(のか?)今巻。舞台は1巻前後の御話が殆ど。感想は…いや~久々に胸糞悪い内容(イヤ、良い意味ですよ、勿論)でしたよ。『86』とは何か?を思い出しました。そう、1巻を初めて読んだあのゾワゾワ感再び!!ってな感じ。その中でも『ファイド』が一番オススメ。『ファイドォォォォォォォォォォォォ!』と叫びながらページを閉じれる内容です👍2021/06/25
かんけー
46
読了♪短編集、シンの過去編エピソードを中心に幕間に現行エピをちりばめて♪カラーイラストで今回の登場人物を紹介しているが、ジャガーノートで戦場に向かいレギオンを一人破壊し続け、たった一人生き残って帰ってくるシンを86のプロセッサー達は声低に「亡霊憑きの化物」と揶揄するが?そのシンをして、結局?「連れて行ってもらう」事になると云う事象を理解出来て無いのが、何とも(^_^;)シンに多くの影響を与えた、アリス戦隊長のエピは結構辛辣描写も、シンが淡々としていて、救われる。スカベンジャー通称「ファイド」とシンの→2021/06/25
よっち
43
共和国に存在しない「86区」。地獄の戦場に降り立った年端も行かぬ少年兵シンエイ・ノウゼン。彼を『彼らの死神』へと変えた人々との出会いと、その絆を断ち切った残酷な洗浄で少年が死神へと至る第十弾。シンの核を作った女戦隊長との出会い、非情を教えた戦隊長、ファイドとの出会いを見た整備班長、彼のパーソナルネームを考えようとした戦隊長、死神に救いを求めた副長など、過酷な戦場だからこそその結末は推して知るべしなエピソードの数々でしたけど、それらの積み重ねがあったからこそ今のシンがあるんだな…としみじみと思わされました。2021/06/10
陸抗
30
幼いシンが、八十六区に居た時の短編集。戦死者の居ない地獄に久々に戻されると、同じ戦場でも今がどれだけマシなのか思いしらされる気分…。シンのスカーフを貰った経緯、銃で仲間の最期を看取るようになったきっかけ、ファイドがどれだけシンにとって掛け替えの無い存在だったか等、今のシンが出来上がった理由が分かった。次は最終決戦。またどれだけの血が流れるのか…。2021/06/14
稲荷
22
読んでる途中に9巻飛ばしてたことに気づいたけど番外編だったから問題なし。現在のシンがどのような過程を経て、誰と関わることで出来上がっていったのかがよく描かれていた。また、ファイドの話もお気に入り。2021/09/26