- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 日本文学
- > メディアワークス文庫
出版社内容情報
恋と、死闘と、異世界と。新時代の青春サッカー群像劇、開幕!
内容説明
青森市条高校サッカー部、セレストブルーは奇跡のチームだった。稀代の名将と絶対的エースの篠宮貴希に導かれ、全国の舞台に青の軌跡を描いたのだ。あの頃、サッカー部の部員たちは、誰もが一度はマネージャーの綿貫真樹那を好きになっている。だが、皆が理解していた。真樹那が幼馴染みの貴希を愛していることを。そして、その貴希が別の誰かを愛していることを…。新時代の青春群像劇『青の誓約』を改題し、番外編と後日談を収録して待望の文庫化。
著者等紹介
綾崎隼[アヤサキシュン]
1981年生まれ。新潟市出身。2009年、第16回電撃小説大賞“選考委員奨励賞”を受賞し、『蒼空時雨』(メディアワークス文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
33
稀代の名将と、絶対的エースの貴希に導かれ、全国の舞台に青の軌跡を描いた青森市条高校サッカー部。当時の部員たちそれぞれのその後を絡めて描かれる青春群像劇。冒頭でいきなり異世界転生モノ展開になったのには驚きましたが、不動のCBだった蜂屋を巡る恋模様だったり、親友同士で正GKの座を争う葛藤、報われない片想いを続けていた真樹那など貴重な体験を共有した部員たちの複雑で繊細な心境が描かれてゆく連作短編集で、後日談エピソードで分かったそれぞれのその後、そして最高のタッグと真樹那も巻き込まれた続編をまた読んでみたいです。2021/08/22
Junichi Yamaguchi
28
『サッカーで一番大切なことは勝利することじゃない』… レッドスワン、スピンオフ的な。 人それぞれにドラマを持っている。そのドラマの一部を垣間見ることが出来て楽しめた。 欲を言えば、何人か足りないので違う形での再会を望む。。2021/09/28
なみ
14
真樹那と貴希はお互いのことが好きだと、部員たちは思っていた。でも真樹那は、貴希が見ているのが自分ではないことを知っている。 どうしようもなく不毛な恋と、友情と、サッカーの話。 『二人きりの椅子取りゲーム』のラストがすごく好き。感情がぐちゃぐちゃになりました。 『勇気の戦場』も良かったです。伊織が格好良かったし、楓は相変わらずでした(笑) 『あなたは枯れない花だから』が最高でした。 少しだけ大人になった2人の関係が変わっていきます。そして"高槻さん"も出てきて……。 この先の未来の話が読みたすぎるのですが!2021/07/23
栗山いなり
9
青森市条高校サッカー部、通称セレストブルーの選手達と一人のマネージャーを描いた青春群像劇。後日談エピソードがセレストブルーメンバーだけでなくレッドスワンメンバーの後日談でもあったのが個人的には好印象。ラストの締め方は色々と想像をかき立てられるというか続巻を出せそうだなって思わせるものだった2021/08/22
naolog
8
短編集。レッドスワンと比べるとたしかにスピンオフ感。ひとつひとつの話はよくできてきて、よくぞまぁこんな小説・世界が描けるなぁと。なお、最初の「異世界サッカー革命」でおかしなところに行くので、ここで挫折してしまう人もいると思う。2021/08/22