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出版社内容情報
閉店間際の割烹を、独創的な料理で救えるか?
内容説明
広島の流川。そこは中四国地方最大規模の夜の街。その華やかな立地にある小さな割烹・ダイニング花桃を、ひょんなことから継ぐことになる河内緋菜。慣れない経営に借金まで作ってしまうが、ある日、記憶を失った青年と出会ったことから運命が好転。このまま店を潰すわけにはいかないと決意した彼女は、広島菜、三原のタコといった地元名産の食材による絶品料理を作りだす。緋菜の人柄と料理に惹かれた客たちの応援もあり、やがて割烹は賑やかさを取り戻していく―。
著者等紹介
宮嶋貴以[ミヤジマキイ]
第25回電撃小説大賞に応募したことがきっかけで、『名探偵はハウスメーカーにいる 家づくりは今日も謎だらけ』にて作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジュール リブレ
83
広島の繁華街・流川の割烹が舞台。アルバイトが引き継いだお店が不思議な縁で転がり込んできた居候(としか言いようが無い)とか常連さんとかの支援を得ながら独り立ちしていくお話。ツッコミどころ満載だけど気持ちよく読み終えることができて旅路にはピッタリでした。ご飯はどれも美味しそうだつたから満足です。2022/08/11
まさきち
76
広島・流川で突如働き先の小さな料亭を譲り渡された緋菜。そんな彼女を夜の公園で救ったことで共に暮らし始めることとなった記憶喪失の蓮。そんな二人が広島独自の食材を使って右肩下がりの店を立て直し、見事借金返済を果たしていく物語。そんな話の中に緋菜と蓮の関係や時折見せる記憶を取り戻したのかに見える蓮、更に力になってくれている警官・佐伯の緋菜への恋心など、先が気になる要素が程よく散りばめられていて非常に楽しめる一冊でした。ぜひぜひ続編を手に取りたいお話です。2023/10/06
涼
65
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/12/post-614096.html 思いがけず、いい本でした。でも、結局蓮の記憶は戻らず、ややモヤモヤが残ります。続編はないのかなぁ。2023/12/18
よっしー
30
タイトルと美味しそうな表紙絵にひかれて、手に取りました。アルバイトだった主人公が、店主と料理人が結婚して引っ越しの結果、新店主となってお店を守る為の奮闘記でした。が、普通に考えてとんでもない展開ですよね。そんな無茶からのスタート、心無い人も居ましたが、結果としては周囲の優しさと本人の頑張りで良い方向へと歩んで行け、良かったです。ただ、記憶喪失の彼については謎のまま。そこが、少しモヤモヤです。2024/08/16
tomtom
22
地方を舞台にした物語は多くても標準語なものも多くて残念に思うことも多かったから広島弁なのは嬉しい。教えてもらったことは忠実に再現できるはずなのに、7年も働いていたのに飽きさせないメニューが作れないことが少し不思議。喘息の吸入器は知らない人には機械に見えるらしいことに驚いた。蓮のことも解決していないのでまだ続きはあるのかな。2022/11/15