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内容説明
『11人目』の行方を追うミヤビたちの物語もいよいよ佳境へ。ついに明らかとなる『11人目』の反則技にして、規格外な邪神の角を前に、少年は―。少年は力を得た。邪神の角から生じる圧倒的な破壊の力と、無から有を生み出す比類なき創造の力を。少年は絆を得た。幾度とない絶体絶命の危機をともに乗り越えつちかった、かけがえのない仲間との絆を。平凡な村の住人だっただけの少年は、もういない。過酷な旅で得たいくつもの想いが、彼を何度でも奮い立たせる。仲間たちの『想い』を『力』に変え、ミヤビは神角技巧を起動する―!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イシカミハサミ
8
鎌池さんの描く主人公は 個人の意気で無茶を通していくイメージなので、 ここまでの共闘を描くには、 3巻という巻数はあまりに短かったと思う。 3巻から登場した方々が 揃いもそろってややこしい性格でとらえにくいし。 10巻は必要そうなボリューム。 いろいろ事情のある作品ではあるけれど、 ナンバリングも3巻での完結が前提だし、 設定を絞り込むのも必要な作業と思います。 ベテランだし。2021/08/22
みどり
8
ゲーム原作だと聞いていたけど、結局企画自体がだめになって、描きなおしたお話だったんだぁ。 後書きでは一応きれいにまとめているけれど、作家としては本音のことろでは「時間を返せ」みたいなものもあったかも。でも、おかげでこちらがきっちりとした小説を読めることになったのは僥倖。 話は「僕たちの冒険はこれからだ!」という終わりだけれど、きっちりと神角技巧についても、11人目についても、アルマちゃんについても出来上がっているから、良かった。2021/03/29
真白優樹
7
旅を続け、神角技巧の所持者達との戦いを繰り広げる中、黒幕の正体が判明する最終巻。―――破壊の先に見せつけよ、諦めぬ可能性が生み出す創造を。例え何かを破壊しなければいけないとしても、人と人とが手を取り合えば、どんな所でも創造できる。そう言わんばかりに最後まで熱く、元気に駆け抜ける、王道ど真ん中の熱さが最後まで続く巻である。戦いを一つ乗り越えても、まだ戦いは続く。けれど、戦いの中で創造出来た仲間との絆が続く限り、どんな神が相手でもきっと戦い抜ける筈である。冒険はまだ続く。 うん、とても面白かった。2021/03/14
オダ
1
シナリオ納品後にゲームシステムが決まらなかった事で開発中止となった鎌池和馬シナリオのソシャゲを上中下巻の小説にした作品。読者からしたら最初から最後まで本当なら世に出なかったボーナストラックといったノリでソシャゲの第一部を完走していた。初めての鎌池和馬作品としては全くもって向いてない。ただし成り立ちから構成までイレギュラーな作品なのもあって、既に鎌池和馬作品が好きなファンならとりあえずオススメ。たぶん、作品内ではなく作品それ自体に課せられたテーマとして「無念を晴らす」があったと思う。2025/06/21
くろ
1
完結。企画倒れのアプリの供養だったわけか。雑処理が気になった支援キャラだが、終盤で大切な意味を持たせたのは気に入った。オチの付け方はいつものという感じだが、この作品の有り様にとてもマッチしていたように思う 2021/04/10