電撃文庫 百合に挟まれてる女って、罪ですか？

みかみ てれん【著】

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（2020/11発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 306p／高さ 15cm
• 商品コード 9784049134896
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

「待って。相手も、女の子…なの？」異性を籠絡する技術を教え込まれた、女子高生の楓。（実地訓練は未経験）ついにその手管を披露する時が来た。それはターゲットの心を奪った方が勝利という、恋愛バトルの命令であった。対戦相手は因縁のある幼馴染、火凛。「あたしの方が楓より上だから」人生初の“ハニートラップ合戦”が幕を開けようかという時、衝撃の事実が。ターゲットは朝川茉優（２３才）。まさかまさかの女性であった。「わたしが好きって…え！？（歓喜）」しかしこのターゲット、不幸続きの人生に弱り切って付け入る隙だらけで―巻き込まれ一般人とプロの美少女達。三者三様の恋愛劇が、ここに開幕！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[芳樹]

極道の美少女二人から迫られるカタギ女子。一体どちらを選べば良い？対立する極道一家の娘、楓と火凜。それぞれの家から命じられたのは、元アイドル茉優の籠絡で…。みかみてれん節炸裂の百合コメディ。とても面白い作品でした。楓と火凜は幼馴染みで顔を合わせれば罵倒し合いますが、どうみてもお互いを意識してるケンカップル。すなわち百合。その間にまさに「挟まれる」チョロい茉優が、右往左往する様がコミカルに描かれます。この一冊できれいに完結していますが続巻あるかな？三名の関係がどうなるかが気になりますね。#ニコカド2020

2020/11/13

[佐治駿河]

みかみてれん先生の百合作品はやっぱりいいですね。読んでいて浄化されます。今作は長年抗争している二つの勢力である神枝組と久利山組はそれぞれの最終決着をつけるためそれぞれの娘である神枝楓と久利山火凜が争うことになる。それは朝川茉優を落とすこと！？ 抗争の舞台とさせる設定などは他に見ることが無いので楽しめました。登場人物たちも可愛く個性があり、魅力的です。１巻で完結ですので百合ノベルに造詣がない人も入り口としてはおすすめですね。

2025/05/24

[しまふくろう]

表紙が可愛くて購入。挿絵も可愛かった。　物語は主人公が抗争の標的にされてしまった話。楓と火凜の板挟みになった茉優が面白可愛くて良かった。　ＭＦ文庫やダッシュエックス文庫の同著者作品と比べると大分ソフトタッチなのも、レーベルごとの違いが見えて面白い。　自分が好かれるのではなく、二人の幸せを見守りたいという発言も茉優の人柄が出ていて良かった。

2020/11/22

[わたー]

★★★★★レビューで使おうとしたフレーズが著者近影で既に使われていたでござる。ぐぬぬ。閑話休題。ガルコメという概念を業界に広く布教した著者が電撃文庫に殴り込み。今回も素晴らしい百合をありがとうと、自然と感謝の言葉が溢れる作品だった。組の威信をかけた2人の少女によるハニートラップ勝負。その対象は異様にチョロい女性だったことから始まる百合尽くしラブコメ。キラキラ女子と普通女子、ご主人様とペット、いがみあう二人、主従。全部百合なんだぜ、コレ。最終的に彼女たちを見守る壁になりたいまである。　#ニコカド2020

2020/11/13

[まっさん]

★★★ 安心安定のみかみてれん先生が描く百合ラブコメ作品。最早一種のブランドになりつつある先生が描く今作は、百合作品の必須項目である余計な要素(主にちょっかいをかけてくる男性キャラ)などが徹底的に削ぎ落とされており、一から十まで女性キャラ同士のやり取りを楽しむ事が出来た。ただ、個人的にこれまで読んだ同先生の他作品と比べると今作は尊みといったような感情があまり生まれてこず、物語の糖度自体も少し弱めなように感じられた。タイトル的に女性キャラ三人のイチャつきが見られるかと思いきや、実際は百合に挟まれる主人公→

2021/03/05