内容説明
「聞こえませんでした?指を落とせと言ったんです」その日、『悪役令嬢』のキリハレーネは婚約者の王子に断罪されるはずだった。しかし、意外な返答で事態は予測不可能な方向へ。少女の身体にはヤクザの女組長である霧羽が転生してしまっていたのだった。お約束には従わず、曲がったことを許さない。ヤクザ令嬢キリハが破滅フラグを粉砕する爽快ストーリー、ここに開幕!
著者等紹介
翅田大介[ハネタダイスケ]
『カッティング―Case of Mio Nishiamane』で第1回ノベルジャパン大賞佳作受賞。HJ文庫にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よっち
37
襲われた女の子を救おうとして命を落とし、悪役令嬢・キリハレーネとして転生したヤクザの女組長・霧羽。婚約破棄を迫る王子を始めとする破滅フラグを次々と粉砕してゆく物語。間違って悪役令嬢役として召喚された霧羽の魂。世界の創造神・ジェラルドを執事として従え、持ち前の度胸とハッタリで婚約破棄を迫る王子を逆にやり込め、たくましく冒険者として活躍して腹黒ヒロイン・ユリアナの企みを次々と打ち砕いて味方を増やし、さらには竜まで手なづけてしまうキリハの圧倒的な主人公感は爽快でした。ここからどんな展開が待つのか続巻に期待です。2020/08/14
ホシナーたかはし
19
嗚呼、面白かった!最近の悪役令嬢転生ものの中ではダントツ。ご存じでしょうが、銭形平次や秋山小兵の手下等もやくざですが、地元を守るための抑止力でもあり、現在の暴力団とは別存在。そんな希少種やくざな令嬢が破滅フラグを破砕!する物語。手違いを修正するために誰かを召喚する際、神様が大義名分を語ってカタギを巻き込むのは許せないよなぁ。そんな不条理な神(ヤツ)に物理的ダメージをあたえる爽快感があります。いいぞもっとやれ。胸の谷間から何かを取り出すのは「シャバの普通はむつかしい」のオマージュか(笑)2020/08/17
nishiyan
18
襲撃に巻き込まれてしまった少女を庇い命を落としたヤクザの女組長・霧葉が乙女ゲームの悪役令嬢キリハに転生したことから腹黒ヒロイン・ユリアナの仕掛ける破滅フラグを潰していく悪役令嬢もの。持ち前の度胸と才覚でキリハが世界の創造主で執事のジェラルドが頭を抱えたくなるような手段で罠を切り抜けていく姿は圧巻かつ爽快。そんな彼女に助けを求めるエノラ、リッタニア、ミラミニアの三令嬢もキャラが立っていて面白い。キリハに興味を持った国王の動向とともにやられっぱなしのユリアナの反撃はどうなるのか気になるところ。次巻が楽しみ。2020/08/16
TAMA
15
結局のところこの神様の仕事が雑なんじゃないのか。その先を見ないヒロインちゃんと侠客なお姐さん。その神様のストーリーを直す監督の神様とかいそう。性悪なヒロインちゃんに篭絡された馬鹿ども。その婚約相手が差し出す対価が良かった。やったれーと、そ~なったか、が胸がすく。宝塚女と呼ばれた彼女が一番笑わせてもらった。楽しそうです。2020/10/17
T
11
その日、悪役令嬢・キリハレーネは断罪されるはずだった。しかし、彼女の身体に転生したヤクザの女組長・霧羽が、事態を予測不可能な方向へ動かしていく。ヤクザ令嬢の破滅フラグ粉砕ストーリー、開幕。前世で培った知恵と度胸を武器に破滅フラグを粉砕していく様や、彼女を破滅させようとあの手この手を尽くすも失敗し悔しがるある人物の姿が爽快でした。また、キリハに振り回されるジェラルドとの会話劇も面白かったです。ヤクザ令嬢の戦いがどうなっていくのか続きが楽しみです。2021/02/06
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