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内容説明
「爽坂くんは、私の一番好きな人…だから」上目遣いで瞳をキラキラさせ、頬を染めつつ告白してくる可愛い妹、ひおり。「…ひ、ひおり?」「爽坂くんは、私の王子様なんです…」あのな、ひおり。爽坂はVtuberであって、人間じゃないんだぞ。わかってるのか?しかも、お前は知らないだろうが、爽坂の中の人は俺…。あ、あれ?ま、まじか…この流れ、やばい。「あのな、実はな、爽坂はな…」妹の恋心を壊さないために身バレを防ごうとするも、次々と新しい女の子たちにまとわりつかれることになる庵原玲仁。人気Vtuberと陰キャ高校生の二足のわらじは、無事に成し遂げられるのか?憂鬱さを吹き飛ばす、一点の曇りもない抱腹絶倒のVtuberラブコメ、登場!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nob
16
喧嘩して全く会話がなかった妹の好きなVtuber爽坂が実は自分だったという、まさにタイトル通りの作品なのだけど、非常に面白かった。終始、主人公達は迂闊ですぐに妹に正体がバレそうになるのだけど、妹が爽坂を妄信しているお陰で何とかなるギリギリ感が好き。そして妹の親友の杏子がとても魅力的なヒロインで、特に3章の終わりと4章の文化祭のシーンが本当に可愛い。久々に脳がやられる。あと、魔界系Vtuber多いとか顔バレして人気とかの元ネタが気になり調べた。こういうネタはもっと多くてもいいと思う。続刊にとても期待します。2020/11/11
真白優樹
12
不仲な妹がとあるVtuberにガチ恋勢、そのVtuberの中の人である兄の少年が正体を隠すのに四苦八苦しながら、活動を頑張る物語。―――隠すのギリギリ、ぽんこつな彼等は何処へゆく? 妹の同級生やよく絡んでくるVtuberの中の人に絡まれたり振り回されたりしながらも、賑やかに日常を駆け抜ける物語であり、繊細に作り込まれた軽快な面白さが読む手を止めてくれぬ物語である。結局のところ、きっと何かが判明しても。きっとこれなら大丈夫。新たな日常もきっと、根底に流れる想いは変わらぬ筈である。 うん、とても面白かった。2020/11/15
TERU
9
妹にバレないようにあれやこれやと立ち回る中で、周りも巻き込んでいくドタバタコメディ。僕はVtuberを殆ど知らないのですが、今っぽいテーマのラノベだったので気になって読んでみました。Vtuber要素が強い作品ではなかったです、多分あるあるネタが色々盛られてるのかも知れないのですが、分かりませんでした。 妹ちゃんが表情豊かでとにかく可愛い印象が強かったです。物語に抑揚はあまり無かったですが、主人公のツッコミが上手い事ハマるシーンは面白いです。 続刊が出るのであれば、V方面の要素をもっと見たいと思いました。2020/12/07
海星梨
8
KU。2000年代〜10年代前半の電撃文庫ラブコメのノリでVtuberもの、みたいな感じ。ただ、大人になるとこのハイテンションはちょいキツくない? 「俺妹」の電撃だから妹ものラブコメか……と思ったが、フツーに妹がファンのVの魂だってバレないようにする! というストーリー。マドンナ同級生より、幼馴染ヒロインが勝利してるのでそこもよき。身バレして受け入れてもらう結末でもいいんじゃないかと思うけど、それは次巻以降の構成だったのかな……? 左足の薬指アカが気になるんですがっ!! となんだかんだ楽しみました。2023/10/08
alleine05
8
まあまあ。気軽にさくさくと楽しめて良かった。反面、大きな盛り上がりや深く心に刺さるものは無かったかなと。終盤もあっさり解決だし。まあ変にシリアスぶってうじうじ悩まれるよりもこれぐらいあっさりの方が好みだけど、せっかくVtuberという面白そうな題材を扱っているのだからそちらをもっと詳しく描いたり、あるいは妹との関係を深く掘り下げても良かったのでは。ラブコメ的にも今回でほぼ完全決着。ここから他のヒロインにいくとさすがにちょっと主人公の印象が悪くなりそうだし。2020/11/19