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出版社内容情報
彼らが「最期の派遣先」で見るものは――アニメ化決定の人気作、急展開!
内容説明
犠牲は―大きかった。“電磁砲艦型”との戦いは、セオの負傷はもちろん、幾人もの仲間の命をその荒波で飲み込んだ。シャナ。シデンの隊「ブリジンガメン」副長だった彼女も、その一人であった。復讐を誓うシデン、そしてシン行方不明の報に動揺して狙撃できず、シャナ死亡の遠因となったクレナは、平静を失う。しかし、戦況は少年少女らを慮ることはない。“電磁砲艦型”の逃亡先―現在交信可能な最後の国家・ノイリャナルセ聖教国。レギオンの脅威と戦う同胞でありながら、ヴィーカたち連合王国や、連邦上層部すら警戒する謎の国家に、シンたちは足を踏み入れる…!機動打撃群・派遣作戦最終盤のEp.9!“敵を撃てなければ、兵でいることはできない。”
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
芳樹
55
戦場で戦えなくなったセオ。シャナを失い復讐を誓うシデン。その遠因を作ってしまったと平静を失ったクレナ。ノイリャナルセ聖教国での交流や戦闘の描写を通じて、彼らが抱えた『喪失』から『再起』へと至る展開に、胸がとても熱くなりました。さて、いよいよ反撃開始か。続きが楽しみです。2021/11/13
かんけー
47
読了♪冒頭、セオの腕に関するやり取りにちょっとショックかつ?鬱気分で。新たに聖教国の軍隊がレギオン撃退に加わり連合国軍と86からなる機動打撃軍の総勢は策を練り?聖教国の神姫ヒェルナのその実感無きモノローグはフラグに(ー_ー;)フレデリカと聖教国のマスコット(名前なし?w)少女のロリ対決に苦笑(^_^;)今巻はシンに想いを寄せるクレナの心情にスペースを割いている♪閑話休題、聖教国のフェルドレス、リャノ=シュ...の描写に久々辛辣でドン引きした( *゚A゚)ネタばれっぽくて難だが、まさかの◯◯に驚愕!こりゃ→2021/03/02
よっち
42
幾人もの仲間の命を飲み込んだ電磁砲艦型との戦い。その傷も癒えぬまま、電磁砲艦型の逃亡先で現在交信可能な最後の国家・ノイリャナルセ聖教国にシンたちが足を踏み入れる第九弾。戦うことを奪われたセオ、シャナの復讐を誓うシデン、平静を失ったクレナ、共に戦う旧帝国貴族のミルメコレオ連隊と聖教国の第三機甲軍団。戦局も終盤に向かいつつある中で、様々な思惑が入り乱れる難しい戦いでしたが、未だ戦いの呪いに囚われるものがいる一方で、それぞれが少しずつ戦いが終わった後のことを考え始めてるんですね…甘えるレーナが破壊力抜群でした。2021/02/10
如水
39
アニメが始まりますね😁あの凄惨さを何処迄表現出来るかミモノです…と言う事は置いといて、今巻は電磁砲艦型の逃亡先が俗(人から見て)に言う『狂国』=ノイリャナルセ教国。国としてどう狂ってるのか?に注目。そしてもう一つはこの世界では誰もが1度は体験する虚脱感や憤りに対して立ち直る事が出来るのかどうか?前巻迄より一層詳しく描写されています。改めて問われる86達の『戦う意義』。普通に思う『戦う意義』とこの世界での戦う意義は全く!!違う…だからこんなに心に響く🥺…最後の一行、『反撃に出る』には痺れます👍2021/04/07
まるぼろ
38
レギオンとの戦いに一つの区切りがつけられる巻。前巻にて電磁砲艦型を敗走に追い込んだもののシン達第86独立機動打撃群の払った犠牲も大きく…といった所から始まるお話です。セオはともかくクレナがああいった状態だったので何とも読んでいて不安だったのですが、そこを踏まえてヒェルナのあの行動から先の展開は見事の一言だったと思いました。戦争が終わった先に恐怖するクレナに対してのそうなっていたかも知れない形として登場したヒェルナですが、出来ることならここからまた精神的に強くなって再登場してほしいなとも→2021/03/30