内容説明
没後80年記念作第二弾!文豪の「観念・人世」の世界を、原文に忠実な、ストレス0の美しい現代語訳で―金沢学院大学学長・泉鏡花記念館館長が1文1文まで完全監修&解説をした、制作陣入魂の一冊!
著者等紹介
泉鏡花[イズミキョウカ]
1873年(明治6年)、石川県金沢市に生まれる。明治~昭和初期にかけて活躍した小説家・劇作家。1939年(昭和14年)、没(享年65)。18歳のときに尾崎紅葉の門下に入り、明治時代の半ばから創作活動を開始、大正、昭和にかけて、300編あまりの作品を生み出した
秋山稔[アキヤマミノル]
1954年、千葉県生まれ。博士(文学)(慶應義塾大学)。1981年、慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程修了。その後、都立高校教諭を経て、1988年、金沢女子大学文学部講師に。現在は、金沢学院大学学長・泉鏡花記念館館長
白水銀雪[シロミギンセツ]
1966年、埼玉県生まれ。慶應義塾大学大学院理工学研究科修士課程修了・博士課程中退。専攻は数学。システムエンジニア・プロジェクトマネージャー・コンサルタントとして、宇宙分野を中心とする科学技術系システム開発に従事。現在は蓼科暮らし(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アキ
73
秋山稔の言う「美と反俗」の作家・泉鏡花の醍醐味をこれでもかと味わえる。「外科室」婦人と医学士の道ならぬ恋の最期。「歌行燈」代表作・複数の視点が最後に芸妓でひとつに収束。「琵琶伝」好みのお話。お通が良人を殺め、鸚鵡琵琶の鳴き声が聞こえてくる。「清心庵」母親の飛び降りと尼君の関わり。「義血俠血」美人芸人滝の白糸と村越欣也の哀しい結末。これも好み。「婦人十一題」女性と花の幻想的な歳時記。「若葉のうち」修善寺の純真な姉妹の姿は幻か。たしかに現代語訳で読みやすい。死ぬまで9歳の時に死んだ母親の姿を小説に書き続けた。2021/02/07
蝸牛
8
『義血俠血』の話が好きだけど結末に異論あり。2024/09/23
組織液
7
角川文庫の文語体が難しかったんで並行して読みました。「怪異・幻想」傑作選より好きな作品多かったですね。2022/05/01
まり
2
なんか外科室しか頭に入ってこなくて断念しちゃいました。いつか続きを読みたい2023/02/09
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