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内容説明
「戦争で一番恐ろしかったのは、男物のパンツをはいていることだよ」。ソ連の従軍女性たちの衝撃のインタビュー集。
目次
従軍洗濯部隊政治部長代理ワレンチーナ・クジミニチナ・ブラチコワ‐ボルシチェフスカヤ中尉の話
軍医エフロシーニヤ・グリゴリエヴナ・プレウス大尉の話
狙撃兵クラヴヂヤ・グリゴリエヴナ・クローヒナ上級軍曹とマリヤ・イワーノヴナ・モローゾワ(イワーヌシュキナ)兵長の話
衛生指導員マリヤ・ペトローヴナ・スミルノワと看護婦アンナ・イワーノヴナ・ベリャイの話
高射砲兵クララ・セミョーノヴナ・チーホノヴィチ軍曹と通信兵マリヤ・セミョーノヴナ・カリペルダ軍曹、斥候リュボーフィ・イワーノヴナ・オスモロフスカヤ二等兵の話
一等飛行士アントニーナ・グリゴリエヴナ・ボンダレワ中尉と航空隊クラヴジヤ・イワーノヴナ・テレホワ大尉の話
書記エレーナ・ヴィレンスカヤ軍曹と機関士マリヤ・アレクサンドロヴナ・アレストワ、射撃手ローラ・アフメートワ二等兵の話
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
234
書店で見かけて購入。女性たちの経験から語られる戦争。漫画のタッチだからか残酷なシーンも比較的読みやすくなっている。看護婦として、洗濯員として、はたまた戦士として戦場に送られたり志願する女性たち。女性ならではの下着の問題は特に苦しいことがわかります。怪我の傷より心の傷の方が深くて痛いと言う。戦争なんて起こってはいけないと強く思いました。2020/02/10
美紀ちゃん
207
女性の大変さがとてもよく書かれていてわかりやすかった。「同志少女よ、敵を撃て」もソ連対ドイツの戦争だった。これは短編集7つの話。洗濯部隊というのがあったのを初めて知る。洗濯機などないから手が大変なことに。戦争での女性の頑張りを知る。昔だからなのか?戦時中で物がなかったからなのか?両方なのか?とても不便で苦しく辛い体験ばかり。マンガで読みやすかった。2022/08/14
ちびbookworm
156
角川BOOK WALKER で5/16まで無料配信中。読友さんに教えてもらった◆戦争参加した500数名の女性へのインタビュー集◆読後の疑問は、「この本が『ロシア』で出版できたのだろうか?」→原作の出版社、岩波HPで背景が紹介されていた◆「ベラルーシの独裁者ルカシェンコ大統領は彼女を「外国で著書を出版し祖国を中傷して金をもらっている」と非難し,長い間ベラルーシでは出版禁止」だったという◆戦時のロシアは「勇ましさ」と「戦争の正当さ」を主張しがち。本書は、埋もれていた従軍女性たちの戦談を掘り起こし光をあてた2022/05/14
yoshida
154
第二次世界大戦の独ソ戦。戦争より帰還した女性達より聞き取りした作品。第二次世界大戦と言えば総力戦。また、ナチスの東方生存圏の確保はスラブ民族の奴隷化を意味する。約2700万人の犠牲を出しても、ソ連が屈服しなかったのは民族としての生存が脅かされたからだろう。狙撃兵として、洗濯部隊として、衛生兵として、飛行兵として、女性達も前線に向かう。これには共産主義の社会の影響もあるだろう。普通に暮らしていた女性が、過酷な戦地に立つ。初めは混乱するが徐々に順応する。帰還しても残るPTSDに現代にも通じる苦しみを感じる。2020/02/16
六点
130
ノーベル文学賞授賞作家、アレクシェーヴィチの代表作の「コミカライズ」である。原作を読んだ時も衝撃を受けたが、漫画化されても、漫画化されたことに因って更に衝撃を受ける。否、違う方向からさらに衝撃をうけるのだ。のっけからキエフが空襲を受けた時、スペインからの孤児が庭に塹壕を掘り始めるのを見て、その子がスペインに戻ることができたのは一体何時に事になったろうかなどと、スペインの長い「戦後」を思い憂鬱になる。ぜひ読むべし。あ、監修者の速水螺旋人の後書きも必読であることだよ。2020/01/28
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