電撃文庫 女子高生同士がまた恋に落ちるかもしれない話。

杜奏 みなや【著】

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（2020/07発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 271p／高さ 15cm
• 商品コード 9784049129540
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

　八年前。ひとりぼっちで泣くわたしを助けてくれた、満月みたいな丸い瞳の、背が高くてかっこいい女の子。わたしの特別な、初恋の相手――。
　わたしは、小学生のとき一緒に星を見たあの女の子が今もまだ忘れられない。もう二度と会えない、ただの思い出……だけどある日寮を移った先の部屋で待ち受けていた女の子・佑月こそ、まさに初恋の彼女で――!?
　昔とは違って、小動物みたいで背も小さくて、すこし変わり者の佑月。好きだったのは昔のこと。このドキドキは、恋じゃない……はず。
　普通な女子高生がある日物語の主人公になる、初恋やり直しストーリー。

内容説明

八年前。ひとりぼっちで泣くわたしを助けてくれた、満月みたいな丸い瞳の、背が高くてかっこいい女の子。わたしの特別な、初恋の相手―。わたしは、小学生のとき一緒に星を見た、あの女の子が今もまだ忘れられない。もう二度と会えない、ただの思い出…だけどある日寮を移った先の部屋で待ち受けていた女の子・佑月こそ、まさに初恋の彼女で―！？昔とは違って、小動物みたいで背も小さくて、すこし変わり者の佑月。好きだったのは昔のこと。このドキドキは、恋じゃない…はず。普通な女子高生がある日物語の主人公になる、初恋やり直しストーリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[スズ]

小さい頃に出会ったある少女と見上げた星空をきっかけに星を好きになった女子高生の陽南、かつて故郷の田舎の夜空の下で泣いていたある少女の手を引き共に星を眺めた時から大切な想いを胸にしまっていた女子高生の佑月が再会して始まる、恋と零れ星に願いをかける女の子の青春物語。流れ星を零れ星と表現する陽南の言葉選び凄く好きです。互いに初恋の相手である２人の百合っぽい要素も素敵ですが、幼い頃に一緒に見上げた星の魅力と大切な友情を大事にしている２人と、彼女達の背中を押してくれる大切な仲間の存在に心がホッとして最高の読了感です

2021/07/26

[オザマチ]

漫画だと珍しくないけど、電撃のラノベでもこういう作品が読めるようになったんだ、という驚きがあった。

2020/08/08

[リク@ぼっち党員]

すごく良かった。最近はラノベ界にも百合の波動が来ている感じがあるので、このタイミングはちょうど良かったのでは。思考停止であんまり好きじゃないんだけど、尊いという言葉が真っ先に浮かんだ。成否はさておき、行動を起こしさえすれば誰だって主人公になる資格はもらえる。好きな人のために自分を変えようと頑張る女の子は魅力的だ。ラストの流れは本当に主人公感抜群だった。カッコ良かったぞ。とりあえず二巻は出そうなので陽南・祐月コンビの掘り下げと並行して、ケンカップルを越えてる感じがある飛和・愛梨咲コンビも何かあると嬉しいな。

2020/07/12

[真白優樹]

自分を普通だと思うある少女が、初恋の相手だった少女に再会し始まる物語。―――零れ落ちる星に乗せ、心の星に送るは好きの想い。　あの日確かに恋をした。自分の中にある星を見つけてくれた。だから好きになった。女の子同士が出会い知らなかった顔を知り、あの日抱いた想いをぶつけ合う。友情以上、恋愛未満。だけど熱くて重い感情がぶつかり合う物語であり、その緻密な心理描写も相まって甘酸っぱい青春の熱さがこれでもかと注ぎ込まれる、熱い女の子同士の青春が眩しく面白い物語である。この青春の続きとは。 勿論、次巻も楽しみである。

2020/07/10

[T]

普通な女子高生・桐谷陽南。ある事情で学生寮を移った彼女は、初恋の少女・御子柴佑月と再会する。これは八年越しの再会から始まる二人の少女の初恋やり直し青春物語。初めは過去に出会っていたことに気付かず、同級生として過ごす二人。その二人が再会に気付いてからの好き好きオーラ全開で一生懸命な佑月と燻っていた初恋の想いが再び花開いた陽南の関係が尊く、青春の熱さも感じられる物語でした。

2020/11/06