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内容説明
魔王城を打ち上げ、エンテ・イスラでの人間同士の争いも治めた魔王たち。残すは天界で神討ちに挑むのみ―だったのだが、その前にやるべきことがあった。魔王と勇者はじめ、一同が正装で向かったのは、千穂の自宅、佐々木家だった。千穂の父と会い、日本にやってきた当時のケジメをつけた魔王。しかし頂点会議から続く体調不良で、日常生活にも影響が出ていた。決戦を前に、見かねた恵美は魔王を心配するのだが―?最後まで格好つけられない魔王たちを待ち受ける、天界の真実とは。神討ちは成るのか。成ったとして日本での生活はどうなるのか―フリーター魔王さまと元テレアポ勇者の長い戦いもついに決着、庶民派ファンタジー、感動の完結!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
49
ついに完結。この夏はアニメと原作両方を、夢中になって楽しみました。大団円となるラストの中のラスト。絶対ネタバレを聞くまいとがんばったかいがありました。この長い長い物語は、こう終わらなくてはね! ぶ厚いラスト巻の、その半分まで進んでも、「最終決戦」に到達しないもどかしさ。いきなり未来のエピソードが何度もはさまれる変則ぶりに、作者自身がネタバレさせないかと、ドキドキものでした。未来を描いても、読者の最大の関心事は微妙に触れられないので、ついに一気読み。これでもかの意外さに圧倒される名作でした。でもよかったね!2022/09/23
こも 旧柏バカ一代
40
はたらく魔王さま完結。彼方の世界では恐怖の代名詞のようにに恐れられてる魔王様。会社の経営者になり、娘の養育費を払い、色々な人から助け、助けられる青年になって地球で暮らすか、、、めでたし、めでたし。2020/08/09
よっち
29
魔王城を打ち上げ、エンテ・イスラでの人間同士の争いも治めた魔王たち。天界で神討ちに挑む前に魔王と勇者はじめ一同が心残りを決着をつけるべく正装する第二十二弾。神討ちの後日譚的内容と、神討ちに向かう前日譚が交互に描かれてゆく構成で、肝心の神討ちはあれほど引っ張った割にはあっさりで拍子抜けでしたけど、つまるところ魔王を巡る人間関係の決着と魔王のその後の人生が焦点だったということですかね。確かに想像できないという意味では納得の結末でしたけど、これでこの先どうなるのかはやっぱり気になりました。次回作も期待してます。2020/08/09
あなほりふくろう
20
最終巻。エピローグとしてはもう大満足の大団円で良かったには良かったんだけど、1冊の構成にどうしても不満が。神討ちは神討ちでもっと紙幅を使って、エピローグはエピローグではっきり構成を分けて描いて欲しかった。物語が笹塚での日常に軸足を置いたのは最後までブレなかったけど、だからといって物語全体をきちんと〆るのにサミットから神討ちの盛り上がりをしっかり描けなかったのはもったいなく、そのあたり最後まで苦手なままだったなあ、と残念に思った。ともあれ、完走お疲れさまでした。2020/08/13
Mu@仔羊堂
18
400ページ越えの堂々の最終巻。大団円なのだけどすこし思ってたのとは違った。神撃ちの決着はついたけど華々しくも感動的でもなかったなあ。まあ物語の構成としてその後のお話が先にわかってしまっていたので緊張感もなかったしね。言わばこれはちーちゃん完全勝利!の結末だ。彼女の願った「好きな人たちとずっと一緒に暮らせる日々」が実現したと言う意味で大団円にふさわしい。それにしてもチーちゃんはどこまでも大物だなあ。第二夫人以下容認発言とか、どこの大名の賢夫人なんだか^^10年間お疲れ様でした。素敵なお話をありがとう2020/09/02