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出版社内容情報
女王が帰ってきた、囁かれる不気味な噂。そして故郷の街で起こる不可解な自殺事件。女王は――俺の手で“殺した”はずなのに、 俺の前で妖しく微笑む。もう一度殺して、と。淫らな黒い青春ホラーが幕明ける――。
内容説明
五年ぶりの故郷の街。禊が級友から告げられたのは、奇妙な噂だった。“夕焼けの女王が還ってきた―”かつてこの街を支配し、禊たちの青春を黒く塗りつぶし、忘れられない傷を植え付けた女王・緋崎ミコ。そして囁かれる女王帰還とともに、次々と不可解な事件が起こりはじめているというのだ。ミコが帰ってくることなどありえない…。だが、禊の手で“殺した”はずの美しき女王は、再び目の前に現れ、妖しく微笑む。もう一度私を殺して、と。ノロわれた街を舞台に、女王との淫らな黒い青春ホラーが幕を明ける―。
著者等紹介
岩田洋季[イワタヒロキ]
1983年12月13日生まれ。広島県出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mu@仔羊堂
20
いやあこれはダークだわ。そしてヤンデレだなあ。自分の中で作者は”想い”の作家で、青春や恋の嬉恥ずかし憧れの詰まった楽しいお話を書いているけれど、たま~にとてもシリアスなお話がある。本作はその中でも最もダークな、でもどうしようもなく切ない恋物語だった。大体、自分を殺させることで相手に自分の存在を刻み込ませるとは、なんと病んでいることか!しかもファンタジー設定と相まってそれが何度も続くとは!ある意味究極の愛の物語だろう。やはり作者は”想いの”作家なのだ。でも出来れば次回はもっと楽しいお話を期待したい。2019/11/14
まるぼろ
18
かつての級友の咲山千早からある噂を聞いた打木禊は四年ぶりに故郷の猩々市を訪れるが…と言う所から始まるお話です。基本的に害意と言う名の呪いに関する事件とそれに纏わるドロッとした話がメインですし、ミコと禊の話にしても主にミコの方がどうしようもなく歪みすぎているので、全体的に気が滅入ってくる内容ではあるのですが、それでも最後まで読まされる話でした。この先ミコや禊の関係が変わっていくのかどうかも分からないですし、おそらく次巻も呪いとミコの話となるのでしょうが、発売されたらまた読んでみようという気にはなりました。2019/07/25
まっさん
17
★★★ 五年ぶりの故郷の街。禊が級友から告げられれたのはある信じられないない噂だった。〈夕焼けの女王〉が還ってきた。かつてこの街を支配し、禊たちの青春を塗りつぶし、忘れられない傷を植え付けた女王・緋崎ミコ。彼女はある日突然失踪したことになっていたが禊たちは真実を知っている。なぜなら彼女を殺したのは「禊自身」だからだ。そんな彼女が還ってきたという噂と共に次々と不可解な事件が起こり始めて…ー悪くはなかったもののあらすじなどから想像していた展開とはまるで違うために少し残念だった。てっきり表紙の少女・ミコは→2019/09/12
真白優樹
14
かつて街を支配し恐怖をまき散らした街を舞台に、呪いとして蘇った少女と少女を殺めた少年が出会い呪いに立ち向かう物語。―――あの日の呪いは蟠り、紅く淫らな混沌へと変わる。彼女を乗り越えた筈だった、だけど彼女は愛故に蘇り再び少年を縛り付ける。 呪いが容赦なく死を招き、陰惨で凄惨な死が次々と生産されていくこの物語。だけどどれだけ淫らで残酷でも、根底にあるのは歪で真っ直ぐな愛。そんな背筋が氷柱に変わるかのような残酷なグロさと心が壊れるかのような重い愛が見所の覚悟を以て読んでほしい物語である。 次巻も楽しみである。2019/07/11
リク@ぼっち党員
11
ヤンデレヤンデレ、ガチモンのヤンデレ。愛情が深すぎて常軌を逸してるタイプじゃなくて、ただただ病んでるタイプは久しい。愛している人の胸に自分という存在を永遠に刻んでほしい。理屈はわかるが方法がとんでもねえな…。嫌いじゃない。人を呪わば穴二つというけれど、禊の心を呪ったミコの代償は何だったのだろうか。禊以外のすべてに価値を見出だせないことだろうか。今は成功してるけど、禊の心を縛れなくなったらそれだけで人生が無価値になるってことだし。禊からしたらとんでもない話だが。2019/07/14
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