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出版社内容情報
誇り高く戦い、そして死ぬ。
それが我らのさだめ。生への執着など、とうの昔に、はるか彼方に置いてきた。
……そう思っていた。そう信じていた。
だが戦場へ臨み、潰され、壊され、朽ちることを良しとする〈シリン〉達の姿は、「エイティシックス」である彼らの目指す生き方が、只の狂気であると蔑む。
生きる意味とは何か。苦悩するシン。シンを理解しようと心を砕くレーナ。
だがその想いは不格好にすれ違ったまま――連合王国の命運をかけた「竜牙大山攻略作戦」の火蓋が、無情にも切って落とされる……!
『連合王国編』完結のEp.6!
戦わねば、生き残れない。だが戦えば生きられるわけでは、ない。
内容説明
誇り高く戦い、そして死ぬ。それが我らのさだめ。生への執着など、とうの昔に、はるか彼方に置いてきた。…そう思っていた。そう信じていた。だが戦場へ臨み、潰され、壊され、朽ちることを良しとする“シリン”達の姿は、「エイティシックス」である彼らの目指す生き方が、只の狂気であると蔑む。生きる意味とは何か。苦悩するシン。シンを理解しようと心を砕くレーナ。だがその想いは不格好にすれ違ったまま―連合王国の命運をかけた「竜牙大山攻略作戦」の火蓋が、無情にも切って落とされる…!『連合王国編』完結のEp.6!戦わねば、生き残れない。だが戦えば生きられるわけでは、ない。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
55
シリンの姿を見て初めて己の存在に悩む86。連合王国との共同作戦の最中、彼らが出す答えを描くシリーズ第6弾。不器用過ぎるシンと頼って欲しいのに頼ってくれないから拗ねるレーナのすれ違いに悶えた。こいつらなんてかわいい奴らなんだ。考えてみたら戦場では誰よりも勇ましい86達も、本当はただの子供。戦場で使い潰されるだけだった彼らが、生きて帰る場所を得てようやく止まった時計の針が動き出したのだろう。本当の意味で彼らの物語はこれから始まったのだと感じさせる1冊でした。願わくば皆幸福な未来を掴んで欲しいものだが果たして。2019/04/14
よっち
52
朽ちることを良しとするシリン達の姿に苦悩するエイティシックス。レーナと不格好にすれ違ったまま連合王国の命運をかけた「竜牙大山攻略作戦」が始まる第六弾。シリンと自分たちがどう違うのか、そしてレーナと分かり会える日が来るのか、攻略自体もわりとギリギリの戦いの連続だったはずですが、不器用なシンとレーナの見ている方がもどかしくなるすれ違いと、それを生暖かく見守る周囲という構図の方が気になって仕方ありませんでした(苦笑)終わらない戦いもいろいろ転機を迎えつつあるように思える中で、初々しい二人の今後が気になりますね。2019/04/10
オセロ
50
連合王国での〈無慈悲な女王〉が率いる〈レギオン〉との戦いも遂に佳境に。レーナにー86ー時代の生き方に囚われていると言われて思い悩むシンが戦いの中で生きる目的を見つけて、レーナと向き合う場面はグッとくるものがありました。 死闘の末にフォニクスの撃破に加えて〈無慈悲な女王〉の鹵獲に成功したシン達。次巻はライト回ということで、シンとレーナの仲に進展があるのか楽しみです。2021/07/07
かんけー
50
読了♪「エイティシックスは、死ぬものだ」との記述に嘆息しながらシンとレーナの感情的なやり取りに引き込まれて?冒頭、意識的にレーナから少し距離をとっていたシンにしてみれば?レーナのポジティブアプローチw(多少戸惑いながらでも♪)は良い意味で、シンの胸中に新たな「希望」を芽吹かせる。無慈悲な女王!敵レギオンの指揮官機として、連合王国軍の態勢分析をも冷静沈着にして、配下のレギオンに指令を下す。人の?感情を自ずと自身で認識しているかは定かでないが?「86」の世界設定の残酷さは、今に始まった事じゃないので、割愛→2019/04/27
いちろく
37
巻数を重ねる度に、初期の頃のディストピア的であり絶望的でもあった緊迫感は減りつつあるけれど、無人兵器VS有人兵器、無人兵器VS無人兵器 の様な展開を通じて読む側にも投げかけてくるモノがあるので購入し続けている作品。以前はハヤカワJAあたりで刊行された方が良くない?と思う事もあったけれど、良い意味でのラノベらしさも増えてきた印象。ただし、物語の進み具合が遅くなっていると感じるのは気の所為ではないはず。主要登場人物の一人ひとりに、最後はどうか幸せな記憶を、と願いながら物語の続きを読者の一人として待っている。2019/05/31