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出版社内容情報
ハリネズミのフォカッチャが導く、彼と彼女のおいしい謎解き物語。「人の秘密はそっとしておかなければならないんです。膝の上に乗ったハリネズミみたいに」
いつも無表情な麦さんは“ささいな謎”を愛する、ちょっと不思議なパン屋の店員さん。
彼女の貴重な笑顔に一目惚れして以来、毎日せっせと謎を探しお店を訪ねる僕。パンとコーヒーと“ハリネズミ”とともに、今日も僕らのおいしい謎解きが始まる――。
“なるほどフォカッチャ”。それは「僕と彼女」を結び、「日常の謎」を紐解く魔法の合言葉。
鳩見 すた[ハトミ スタ]
著・文・その他
内容説明
「人の秘密はそっとしておかなければならないんです。膝の上に乗ったハリネズミみたいに」いつも無表情な麦さんは“ささいな謎”を愛する、ちょっと不思議なパン屋の店員さん。彼女の貴重な笑顔に一目惚れして以来、毎日せっせと謎を探しお店を訪ねる僕。パンとコーヒーと“ハリネズミ”とともに、今日も僕らのおいしい謎解きが始まる―。“なるほどフォカッチャ”。それは「僕と彼女」を結び、「日常の謎」を紐解く魔法の合言葉。
著者等紹介
鳩見すた[ハトミスタ]
『ひとつ海のパラスアテナ』(電撃文庫)で第21回電撃小説大賞“大賞”を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミュポトワ@猫mode
62
アリクイのいんぼうのスピンオフ(って言っていいのかな?)的なそんな感じのミステリー本。アリクイのいんぼうを先に読んだ後で読むと、より面白いんじゃないかと思います。っで、パン屋さんのパンって美味しいよね。最近食べてないから食べたくなってきました。作中の海苔トーストってどうやって作るんでしょう?詳しく知りたいです。っで、本としてはミステリーですが、誰も死なないほんわかした謎もどきを解決する、ユルフワ系のものです。後半、無理に引き伸ばした感は多少ありましたが、シリーズ続いてるので、このまま読みたいと思います♪2020/08/05
hirune
59
フォカッチャはアリクイさんほどインパクトはない気がしましたが、宇佐ちゃんやらハトやら出てきたから嬉しい♪就活が停滞している大学生と人付き合いにトラウマを抱えるパン屋の女の子(こちらも大学生)がふと出会い、一緒に謎解きしながらお互いの謎を探る ちょっと可愛らしいラブストーリー…かな?どちらも一筋縄ではいかない抉れ具合だけどね😅ダジャレとか愛のある弄りとか、楽しかったです☆2019/11/21
スカラベ
53
アリクイのいんぼうシリーズとリンクしているとのことで読んでみた。宇佐ちゃんとハトさんは登場するが出番は少ない。軽快なやりとりを応酬する場面がもう少し欲しかった。パン屋の看板娘であり何か悩みを抱えていそうな麦ちゃんと、就活に悩む蜜柑崎くんが互いに惹かれながらちょっとした日常の謎を解いていく。驚くようなミステリー要素は弱く、どちらかといえば2人の恋の行方と時折挟まれるハリネズミのフォカッチャの呟きに癒される。たまにはこういった心が和む話を素直な気持ちで受け入れて、荒んだ心をケアするのも自分にとっては必要かも。2020/01/22
えみ
48
焦らして、これでもかってくらい焦らして、この何とも言えない可愛い謎解き…なるほどフォカッチャ!結末は誰も立ち入ることができない青春ラブコメ、ハッピーエンドと相成りました?出来立てのこんがりふわっふわ、いい香り漂わせて、ハリネズミとパンと謎。不愛想なパン屋さんとパン屋さんに興味を持った大学生。一見なんの繋がりもない物事が美味しい美味しい日常になる。就職活動を頓挫した蜜柑崎とパンを愛し、ハリネズミを愛する麦の小さな謎解きと大きな興味の対比が面白い。ちょっとズレたところを許せる、気付ける、いいコンビだと思う。2023/12/21
青蓮
40
実家のパン屋で働く女子大生の麦と就職活動中の捨吉が挑む謎解きの物語。謎解きと言っても日常で見つかる細やかな謎を解くレベルなので、ミステリーというよりほんわかライトミステリー?と言えば良いのだろうか?本編と本編の間にハリネズミのフォカッチャ視点のショートストーリーがはさまれており、トゲモフ感がある。途中途中に「アリクイのいんぼう」シリーズのキャスト達が登場する為、「アリクイ」読んでからの方が楽しめるのかもしれない。スピンオフ作品と読んでも良いかも。パンの描写が美味しそう。2020/08/15