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出版社内容情報
金は大切だが、幸福も不幸も呼ぶ厄介なもの。本当に大事なものは他にある。 みらい銀行に勤めるカズマは、失敗ばかりでクビを恐れながら働く、一般的な銀行員のイメージとはかけ離れた、ユニークで人間味豊かな男だ。
幼い娘の口座をつくりに来た母親、遺産相続を巡って争う姉妹……。カズマのもとには、金にまつわる悩みを抱えた人々が次々と訪れる。
「営業ノルマとか、本社の指示とか、他銀行との競合とか、お客には関係ないじゃないか」
カズマはそうつぶやきながら、金銭じゃ買えない温かな幸せを、穏やかな笑顔とともにお客たちに与えつづける。
高村 透[タカムラ トオル]
著・文・その他
内容説明
失敗ばかりでクビを恐れながら銀行に勤める青年カズマ。内気ではあるが、一般的な銀行員の常識にとらわれない、ユニークで人間味豊かな男だ。幼い娘の口座をつくりに来た母親、遺産相続を巡って争う姉妹…。カズマのもとには、金にまつわる悩みを抱えた人々が次々と訪れる。「営業ノルマとか、本社の指示とか、他銀行との競合とか、お客には関係ないじゃないか」カズマはそうつぶやきながら、金銭じゃ買えない温かな幸せを、穏やかな笑顔とともにお客たちに与えつづける。
著者等紹介
高村透[タカムラトオル]
1983年4月18日、兵庫県神戸市生まれ。『バンク!コンプライアンス部内部犯罪調査室』など数多くの作品で、人間の繊細な心情を丹念に描写して、人気を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Ciel
20
未来人の調査した内容が現代の内容とちょっとズレているところがハラハラさせられて面白かった。最後の謎が解き明かされたときは切なくなってしまった。他の人も書いてたけど、ちょっと物足りないなと感じる部分もあった。2019/01/06
シライ
7
お金という概念がなくなった未来から二十一世紀の調査にやってきた未来人の主人公が、銀行行員として働く様子が描かれた物語。 お金がなくてなかなか預金できない母親に素敵な通帳の作り方を教えたり、家族問題まで解決したりと面白いストーリーでした! セップクやクビなど未来人がわからない言葉に戸惑っていたり、誤用してるのはクスッと笑ってしまいました(笑) 軽く読むことができ、最後にはほっこりする素敵な作品で読んでよかったです⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝⋆*2019/02/23
HANA
6
予想外の銀行員物語。タイトルからは想像できなかったけれどこういうのも面白い。言葉の検索が簡単にできるにも関わらず何故その意味を間違える?という展開もなんかまぁ良いかと思える内容ではあったと思う。2019/02/05
みどり
3
SFなのに、人情もの。時々混じる500年先の知識が、大きな誤解を巻いてクスクスとしてしまう。 いずれ、500年先に帰るのか、なんとなく、そのまま21世紀で家庭を築いちゃう感じもする。2018/11/26
やま
1
オーソドックスなお仕事小説。悪くはないが設定を活かしきれていない印象が残った。2020/11/21