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出版社内容情報
還らぬ弟を待ち続ける、兄の想いが奇跡を呼ぶ 鎌倉の鈴ノ山神社の息子・伊吹は短気で喧嘩っぱやい。
俺は跡継ぎの器ではないと、十年前に神隠しに遭った優秀な弟を待ち続け、頑なに後継を拒んでいる。
後継の儀式が迫り焦る伊吹の前に、弟の行方を知るらしき《神様の跡継ぎ》と名乗る美青年が突如現れる。
「弟の行方を知りたければ、神様修行を手伝え」
という彼に連れ回され、知人を訪ねたり、神社の仕事を手伝う内に伊吹にも変化が生まれ……。
二人の跡継ぎの絆に涙する、 切なくも心温まる物語。
安東 あや[アンドウ アヤ]
著・文・その他
内容説明
鎌倉の鈴ノ山神社の息子・伊吹は短気で喧嘩っぱやい。俺は跡継ぎの器ではないと、十年前に神隠しに遭った優秀な弟を待ち続け、頑なに後継を拒んでいる。後継の儀式が迫り焦る伊吹の前に、弟の行方を知るらしき“神様の跡継ぎ”と名乗る美青年が突如現れる。「弟の行方を知りたければ、神様修行を手伝え」という彼に連れ回され、知人を訪ねたり、神社の仕事を手伝う内に伊吹にも変化が生まれ…。二人の跡継ぎの絆に涙する、切なくも心温まる物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
63
私の頭の中は幸せの白い蝶々が飛び交っている。いつまでたってもしっかりした大人?年寄とは言い難い婆だ。鎌倉って言う土地を選んでのお話。神社の跡継ぎに相応しい良い子の弟が神隠しに合う。兄の俺は乱暴者扱いだし服だってヤンキー君。俺が跡継ぎじゃなく弟が帰って跡を継いでくれるのを一途に待っている。神様って一途に願ってくれる子を神様の子として守ってくれるそうだ。もうこの歳になって神様の子にはなりえないが、コロナ・夏に向かっての自然災害、きな臭い世界情勢と不安は尽きない。望むは孫達の行く末を見守って欲しいと願うばかり2020/06/24
はつばあば
35
再読。じんわりと沁みる。兄弟・姉妹・・いつまでも仲良く過ごして欲しいものです2022/10/18
あゆみ
24
★★★★★ 自分より優秀だった還らぬ弟の日向を待ち続ける伊吹の切実な想いが伝わってきて、涙が止まらない。《神様の跡継ぎ》と名乗るシンの正体はすぐに気づいてしまったが、家族や知り合いを知らない振りをしながら見ていた彼の事を思うと更に切ない。2019/03/24
coco夏ko10角
23
鎌倉が舞台。兄弟の絆が感じられてよかった。わかってても終盤切ない。神社でのお仕事の場面楽しかった。2019/05/08
あいら
19
双子の弟の日向が忽然と姿を消してから10年。 神社の跡取りとして、跡を継ぐのであれば3日後の21歳の誕生日に儀式を行わなければならない伊吹ですが、跡を継ぐのは日向だと頑として儀式を拒み続けている。 そんな時「神様の跡継ぎ」と名乗る少年が現れ、弟の行方を知ることと引き換えに、神社の仕事を手伝うことに。 自分は日向の補佐になれればと考えていた伊吹は、実は手伝いすらままならない自分に気付きます。 至らない自分の言い訳を弟の失踪にかこつけていたことに気付いた伊吹の少しずつの成長が切なくも心温まりました。2021/06/21
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