構文解析のしくみ 電卓から言語処理系まで自分で書く

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  • サイズ B5変判
  • 商品コード 9784049012071
  • Cコード C3004

出版社内容情報

言語処理系を扱う書籍の一部として構文解析が取り上げられることは珍しくありません。しかし、その扱いはあくまで「おまけ」であって、言語を作る上での通過点としてしか位置づけられていません。これについては、言語の本質は構文解析の「後」にあるのであり、構文は本質ではないというのが大きいでしょう。筆者もこの点に異論はありません。ただ、構文(正確には具象構文)はほんとうに「おまけ」なのでしょうか。ときどき疑問に思います。
プログラミング言語に携わる研究者の間では、プログラミング言語の「意味」は抽象構文木に対して定められるものであり、構文は「ガワ」に過ぎないという考え方の人が多いように思いますし、その考えも間違ってはいないと思います。
しかし、現実に我々が読み書きするのはプログラムの抽象構文木ではなく、プログラムの文字列です。構文はUIであると言えます。多くのアプリケーションにおいてUIが果たす役割は非常に大きく、UI自体が専門分野として存在しているくらいです。そのUIたる構文とUIを適切な内部構造に変換する構文解析は軽視されていいのだろうか。筆者が構文解析の本を書こうと思い立ったのはそんな「こだわり」からでした。
本書の読者の皆さんには、構文解析の世界を少しでも楽しんでいただければと思います。構文解析は非常に奥深いテーマであり、その奥深さを一冊の本で完全に網羅することはできません。しかし、本書を通じて構文解析の基礎を学び、その面白さを感じていただければと思います。(まえがきより)


【目次】

序章:構文解析の世界へようこそ
第1章 構文解析の基本
第2章 JSONの構文解析
第3章 文脈自由文法の世界
第4章 構文解析アルゴリズム古今東西
第5章 構文解析器生成系の世界
第6章 現実の構文解析