出版社内容情報
わたしはこの本を書くために、3名の人物に取材をおこないました。
彼らの身の回りでは不気味な出来事が起きているそうです。
「ワニみたいな生き物」がいるという通報、見えない何者かに付け回され噛まれている女性、放課後の理科準備室で発見したつきのうらがわのほん、コックリさんが流行ったとある学校……
みなさんも彼らの話を一緒に聞いてあげてください。
【目次】
#1 マヨイガ人間
#2 下水道に棲む白い……
#3 皮膚の下のかみおとこ
#4 つきのうらがわのほん
#5 いたかもしれない弟
#6 やとのさたことくぬし
#7 うしのくびとわたし
内容説明
わたしは3名の人物に取材をおこない、身の回りで起きた不気味な出来事を語ってもらうことにしました。身体のいたるところを噛む何か、理科準備室で見つけたつきのうらがわのほん…。Xで注目を浴びるまくるめの混乱渦巻く初ホラー小説。
著者等紹介
まくるめ[マクルメ]
Xで創作小話を投稿し、多数の「いいね」を集めている作家。創作ジャンルは怪談・SF・ファンタジー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yukaring
67
シンプルでそれでいて心をざわめかせる語り口。外側から怪異を見ているつもりが、いつの間にか一線を踏み越え当事者になってしまったような展開に息を呑む1冊。「わたし」は本を書くために3人の人物へ身の回りの怪異を取材する。古物商で曰く付きの品物を扱う男性、どこか欠けている不思議な青年、霊能者の女性。いわゆる普通でない彼らの語る怪談は妖しくて不穏、そして奇妙な後味のものばかり。下水道に棲む白い何か、体中の噛み跡や夜の理科室で不気味な体験…。そして語り手の視点が変わった時に明らかになる真実に驚く、混乱必至の短編集。2025/03/09
のりすけ
34
技術的にはまだまだな部分があるけれど、その技術力不足が妙にハマる。これは敢えて作為的にそうしてるのか?なんて勘ぐっちゃうほどには効果的。サーッと読み流してたら(読み流しやすいつくりになってるのも小憎らしい)「え?」と思う部分もあり、どんどん「それって…え、私考えすぎてるんですかね?深読みしすぎなんですかね?」になっていくのが不穏。2024/12/08
おかだ
23
普通にモキュメンタリー的なホラーを勝手に期待して読んでいたけど、思ってたのとは違う方向だった。どちらかというと意味怖、って感じ。というかワタシ、ちゃんと理解しきれたのか自信がない…つまりは、ええと…最初からいなかったということ?そんで、読者もガッツリ巻き込まれてますよ系のやつ?いややわぁそういうの、怖いのよね〜。と言いつつ、ひとつひとつの怪談自体はそこまで怖くはなかった。不思議で興味深い話が多かった。最後の余白がなんとなく良い感じ。2025/03/18
くまちゃん
16
主人公(?)が怪異譚を集める為に知人に話を聞いてまわる!が主な流れ。何書いてもネタばれしそうだし、ちょっと分からない部分もありで感想が難しい。2024/11/27
tomomo
15
図書館本 186ページの薄めの作品 どこかふんわりしてる?と思って読んでたら… 何か怪しいとは思ってたけど。。 そういうやつね!! 反後の話はどれも怖くて好き♡ だけど、自分の後日談は要らない どなたか後日談書かれた方いないかな?って気になる1冊2024/12/09
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