出版社内容情報
2012年、就活がうまくいかない専門学校2年の岩垣涼介と、歌い手として成功することを目指し、ひたすら路上ライブと動画投稿を続ける中島友哉。ある日、友哉の路上ライブにふと足をとめた涼介は、一文無しになった友哉をしぶしぶ「拾い」、同居生活を始める。動画投稿サイト黎明期から活躍するライブプロデューサー・事務員Gだからこそ描ける、歌い手たちの葛藤と青春。
内容説明
俺は、歌い手になりたいと思ってしまった。2012年、就活が上手くいかない専門学校2年の岩垣涼介と、歌い手として成功することを目指し、ひたすら路上ライブと動画投稿を続ける中島友哉。ある日、友哉の路上ライブにふと足をとめた涼介は、一文無しになった友哉をしぶしぶ「拾い」、同居生活を始める。動画投稿サイト黎明期から活躍するライブプロデューサー・事務員Gだからこそ描ける、歌い手たちの葛藤と青春。
著者等紹介
事務員G[ジムインジー]
YouTubeやニコニコ動画など動画投稿サイトでの動画投稿を創設期から始めた、自称ピアノ弾き。歌い手のライブを中心にサポート演奏をするかたわら、2009年頃よりイベントオーガナイザーとして多くのイベントを制作している。現在は、ピアノ用の譜面制作や、ラジオパーソナリティなど、ピアノ演奏だけにとどまらない幅広い活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
菊地
3
主人公が歌い手の男の子を拾って生活していく中で、過去に挫折を経験した主人公が新しい一歩を踏み出す話。 歌い手じゃない僕には実際の歌い手の懐事情とかブッキングのこととかにどの程度の真実味があるかは分からないけど、割と具体的に描かれているので「リアリティ」は感じられる。 そこまで派手な内容ではないけど、総合的なパッケージでターゲットとしている層にも読み易い内容に仕上がっている気がするし、タイトルから期待される内容は概ね読めるので納得感が強い。 サラッと読む分には悪くない内容だとは思います。2025/01/04
tomoaoso
1
歌い手の事はよくわからなかったけど、歌い手の人が書いているので、歌い手の歴史やリアルな金銭事情に「実際にあった事かな?」と思いながら読みました。 2023/03/06
ともみ
1
動画投稿するときのあの感覚を言葉にしてくれるの好き。 短いのにちゃんと流れがあって引き込まれるストーリー。 最後良かったなあ。あの終わらせ方素敵。2022/12/29
そ
0
読んでる側もついあすたのペースに引き込まれて、すすすーっと読了。 最後のところが良くって思わず「ワア…」って声出た。 呪文系ラーメン食べたくなるし、ジントニックも飲みたくなる^^2025/01/31
吹雪
0
“歌い手”黎明期のお話。軽めなテイストではありながらも、インターネット上の炎上など現実的問題や、動画投稿時のミックスやマスタリングなど専門的作業にも触れていて、当事者ならではの描写だなと思いました。現実を思い知って夢を諦めかけている若者へ、届いたらいいんじゃないかな。2023/07/17