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内容説明
姿を消してゆくヒッチハイカーたち。孤独な女ハンターの目的は…?ヒッチハイカーを見つけたら、まずはあっさりと通過して、その背格好を吟味する。イサーリーが探しているのは、二本足で歩く筋肉隆々の雄。痩せて、貧弱な肉体には用がなかった。車中から男たちを狙う彼女はいったい何者か?身長は…立っても5フィート1インチかそこら、バストの豊かさを自覚している証拠に、胸を強調する襟の広く開いたシャツを着ている。腕は細長く、突き出した肘が瘤みたいだ。灰色がかった茶色の髪はまっすぐ垂れ、妖精を思わせるハート型の顔に、鼻筋の通った小さな鼻と、スーパーモデルのように形のいい唇…。現代社会に対するアレゴリーが冴えたミッシェル・フェイバーの処女長編小説。
著者等紹介
フェイバー,ミッシェル[フェイバー,ミッシェル][Faber,Michel]
オランダに生まれ、オーストラリアで育つ。現在は英スコットランド、ハイランド地方在住。短編集『Some Rain Must Fall』で作家デビュー後、2000年に初の長編小説である本書『アンダー・ザ・スキン』を発表、世界的な注目を浴び、ジョナサン・グレイザー監督による映画化も進行中
林啓恵[ハヤシヒロエ]
国際基督教大学・教養学部卒。主な訳書にリンダ・ハワード『夢のなかの騎士』、『夜を忘れたい』(ともに二見書房)、フィリップ・アーダ『ヒエログリフを書こう』(翔泳社)がある
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