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アンダー・ザ・スキン

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  • サイズ B6判/ページ数 373p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784048973182
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

内容説明

姿を消してゆくヒッチハイカーたち。孤独な女ハンターの目的は…?ヒッチハイカーを見つけたら、まずはあっさりと通過して、その背格好を吟味する。イサーリーが探しているのは、二本足で歩く筋肉隆々の雄。痩せて、貧弱な肉体には用がなかった。車中から男たちを狙う彼女はいったい何者か?身長は…立っても5フィート1インチかそこら、バストの豊かさを自覚している証拠に、胸を強調する襟の広く開いたシャツを着ている。腕は細長く、突き出した肘が瘤みたいだ。灰色がかった茶色の髪はまっすぐ垂れ、妖精を思わせるハート型の顔に、鼻筋の通った小さな鼻と、スーパーモデルのように形のいい唇…。現代社会に対するアレゴリーが冴えたミッシェル・フェイバーの処女長編小説。

著者等紹介

フェイバー,ミッシェル[フェイバー,ミッシェル][Faber,Michel]
オランダに生まれ、オーストラリアで育つ。現在は英スコットランド、ハイランド地方在住。短編集『Some Rain Must Fall』で作家デビュー後、2000年に初の長編小説である本書『アンダー・ザ・スキン』を発表、世界的な注目を浴び、ジョナサン・グレイザー監督による映画化も進行中

林啓恵[ハヤシヒロエ]
国際基督教大学・教養学部卒。主な訳書にリンダ・ハワード『夢のなかの騎士』、『夜を忘れたい』(ともに二見書房)、フィリップ・アーダ『ヒエログリフを書こう』(翔泳社)がある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

115
最初は興味深く読み始めたのだが、ほどなくおぞましさに読むのがツラくなった。本当に吐き気を催したが、SFだと思えば残酷性が少し目立たなくなったこともあり、結末が知りたくてとにかく読了した。しかし、手に取らなければ読まずにすんだと思うと悔やまれる。奇抜性はあるが、文学的にはどうなのだろう。個人的にはおすすめできない。2017/03/25

扉のこちら側

74
2016年1133冊め。【254/G1000】これはまた奇妙な話である。女性のシリアルキラーが男性ヒッチハイカーを選別して殺していく話として読み始めるが、SFであるが故に彼女自身の奇妙な描写が目につくようになってくる。次第に人間とは異なる存在が明らかになり、彼女が何のために男性を殺して行くのか理解した時にはぞっとしてしまった。割と早い段階でそれがわかるのだが、その後読み続けるのに何とも言えない気味の悪さをずっと感じていた。2016/12/23

GAKU

67
読友さんの「個人的にはおすすめできない。」というレビューに、逆に惹かれ読んでみました。 うーん、奇妙な小説。結果私も個人的にはおすすめできない。2017/03/30

NAO

61
毎日男のヒッチハイカーを物色する謎の女性イサーリー。彼女の容姿が小出しに記されていくのだが、どうにも奇っ怪で、彼女が何者であるのかが何となく分かってきた頃、冒頭のさりげないが違和感を感じずにはいられなかった文章の意味が分かるようになる。男を漁るいかれた女を主人公にしたホラーのようだが、話はもっと壮大なものだ。イサーリーが人間と記され、ヒッチハイカーが別名で記されていることから、登場するものたちの立場をちょっと転換させると、なかなかブラックな風刺でもあることが分かる。2022/02/24

ヘラジカ

26
確かに奇妙な小説。それでもSFジャンルということを知っていて読むとそこまでの驚きはないかもしれない。解説で書かれている通り「シリアルキラーの話かな?」と考えながら読めばもっと楽しく読めたのだろう。まずまずエグい話なのでその手の小説が苦手な人は結構辛いと思う(特に男性)。残酷描写がというよりも人間としての自尊心に揺さぶりをかけられる感じがキツい。映画化もされていてそれなりの評価も得ているようなので(あらすじを見るとかなり違うっぽいけど)機会があれば観たいと思う。2016/10/11

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