出版社内容情報
ドラムン・ベースをこよなく愛する主人公サウルは、全く身に覚えのない父親殺しの罪をきせられてしまう。そこに突然現れた本当の父――それはねずみ王(キング・ラット)だった! 斬新な筆致で描く、現代のお伽話。
内容説明
ドラムンベース・フリークのサウルに、突然ふってきたとんでもない災難。父親が殺され、その容疑者として捕らわれてしまったのだ。独房で呆然とするサウルのまえにある日、謎の男が現れた。薄汚れた服を着て、悪臭を放つ、薄気味悪い男の名は“キング・ラット”。見かけは人間の姿。だがその食欲と血はネズミそのもの、というとんでもない生き物だった!キング・ラットに導かれ、ロンドンの地下深くに潜り込んだサウル。夥しい数のネズミ、鳥の王、くも男、そして迫り来る笛の音…。サウルは、長いあいだ獣たちを脅かしてきた仇敵と対抗するために選ばれた最終兵器だった。その驚くべき理由とは?そして狂乱のダンスが繰り広げられるクラブでの最終戦争に、救世主サウルはどう挑むのか。
著者等紹介
ミーヴィル,チャイナ[Mi´eville,China]
1994年ケンブリッジ大学卒業後、経済学の博士号を取得。数々の雑誌に政治的な評論を寄稿するほか、イラストレーターや、新聞・雑誌などの漫画アーティストとしても活躍。本書『キング・ラット』が処女作。ヒップホップ、ジャングルを愛聴。ロンドン在住
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