内容説明
どこか毀れかけた危うい18歳、フィービ。目立たず、友達もできず、自分自身が一体何者なのかがわからない。そして、ハイスクールではつねに孤独が目につくことを恐れた…。美人で誰からも愛されていた姉のフェイスは、8年前に謎の自殺を遂げる。フィービはその真相を探しに旅に出る。姉の足跡を追い、サンフランシスコからロンドン、アムステルダム、ベルギー、パリへ。そして、ミュンヘンで思いがけない人物と出会う。姉が生きた60年代。ヒッピー。ロックフェスティバル。フラワームーヴメント。ドラッグ・カルチャー。旅は、臆病なフィービを大きく変えることができたのだろうか?ミュンヘンで出会った思いがけない人物とは?そして、姉が自殺した恐るべき真実とは。
著者等紹介
イーガン,ジェニファー[Egan,Jennifer]
シカゴ生まれ、サンフランシスコ育ち。ペンシルヴェニア大学卒業後、ケンブリッジ大学のセントジョンズカレッジで学ぶ。〈ニューヨーカー〉誌などに作品を発表。長篇としては『インヴィジブル・サーカス』が処女作で、短篇集として『エメラルド・シティ』がある。現在、ニューヨーク在住
夏目れい[ナツメレイ]
横浜生まれ、東京在住。英米文学翻訳家。主な訳書にアン・ライス『スリーピング・ビューティ3至上の愛へ、眠り姫』(扶桑社ミステリー、共訳)、『イエスの墓』(NHK出版、共訳)など
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
1
姉が生きた60年代。姉は臆病なフィービを大きく変える事ができたのだろうか?そして姉が自殺した理由は?本署は18歳の少女フィービの旅立ちの書であると共に、8年前に旅先で夭折した姉フェイスの物語でもある。1978年を現在とし、回想の60年代を織り交ぜながら物語は進む2005/05/09
ましゅう
1
8年前、旅に出たまま還らぬ人となった姉。その足跡を大人になりつつある妹が辿る旅をしながら成長していく話。ヒッピームーブメント、ドラッグカルチャーなど、当時の時代の流れや雰囲気が細かく描写されてるのが印象的。2012/12/13
BJ
0
10002023/03/07