• ポイントキャンペーン

蜜蜂職人

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784048972048
  • NDC分類 953
  • Cコード C0397

内容説明

オーレリアンは旅に出た。南仏の光り輝く太陽のもと、黄金に魅せられて養蜂家になり、人生の黄金を自らの手にするために。南仏プロヴァンスから海を渡り、アフリカの砂漠へ。黄金の肌をもつ女神とにいざなわれ、蜜蜂のなす奇跡へと辿りついた青年が、夢の果てに見いだした真実とは―。めまぐるしいほどの美と幻想に息を呑む、現代フランス文学の新たな寓話。仏・伊で文学賞受賞。

著者等紹介

フェルミーヌ,マクサンス[フェルミーヌ,マクサンス][Fermine,Maxence]
1968年アルベールヴィル生まれ。グルノーブルで幼少時代を、その後13年をパリで過ごす。アフリカを旅し、砂漠に魅せられてチュニジアの研究機関で働く。2年前から妻と4歳の娘レアと共に雪深いサヴォワ地方で暮している。著書3作目にあたる『蜜蜂職人』で本国フランス、イタリアで文学賞を受賞

田中倫郎[タナカミチオ]
1930年広島県生まれ。東京大学文学部美学科卒、跡見学園女子大学文学部名誉教授。マルグリット・デュラスの翻訳における第一人者
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かりさ

9
黄金に魅せられた青年オーレリアンの物語。養蜂家で成功したものの夢破れ、新たな夢に向かって南仏からアフリカへと海を渡り、過酷な砂漠の日々を乗り越えた最果てに見た真実とは。蜜蜂職人ということで専門用語など並んでいるのだろうか、と少し身構えて読みましたがそんなことは全くの杞憂で問題なし。散文詩のような文章とシンプルな物語の展開、何よりも主人公の真っ直ぐな生き方に心地良くするすると読めました。蜂蜜の黄金、ラベンダーの薄紫、陽光輝く空の青、自然の織り成す色彩と甘い香り漂う豊潤な読書でした。2011/02/10

兎乃

6
フェルミーヌ三作目。彼自身はアルベールヴィルで生まれ、パリで育ち、本をいっぱい持ってアフリカへ渡り、砂漠に魅せられ、研究機関で働き、結婚後は妻と幼い娘と共に雪深いサヴォアで暮らす。こんな素敵な経歴を持つ彼の処女作は『雪』。舞台が明治時代の日本なのです。本書は黄金に魅せられた主人公オーレリアンが南仏プロヴァンスから、砂漠のアフリカへ旅立つ。黄金の夢、溢れる色彩、蜂たちの荘重なる音楽・蜂のオペラ、そして「蜂の巣つづれ蛾」。物語は「もう大丈夫さ」とポリーヌへの言葉で閉じられる。 2012/07/19

septiembre

0
捜し求める自分の黄金の世界観が心地よく読んでいたが後半は好みじゃなくなってきてしまって残念。2010/06/21

どんちゃん

0
この本は未知のものへ突き進む行動の素晴らしさ、そこで体験する挫折の痛み、挫折して弱った人に誰かが寄り添い励ますことがどれだけその人を立ち直らせる勇気を与えるのか、人と人が出会いお互いが自然に協力し合うことの素晴らしさ、そして友情の美しさ、そういうものが沢山詰まっている。だから、私は多くの人がこの本を読んで、そういう気分をこの一見寓話のように仕立てた夢のように美しい物語を、詩のような美しい文体を、味わえることを希望します。2020/06/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/94000
  • ご注意事項