内容説明
男ミシェル、41歳独身。父が殺された。けれど不思議と悲しみが湧かない。女ヴァレリー、28歳。旅行会社のエリート社員。思春期に他人への関心を失ったまま成長した。南国タイで、二人は出逢う―何気ない運命のように。原始的な性の息づく彼の地での洗練された愛撫は二人を感動させる。なにかが変わる。パリに戻り、二人は再会する。与え合う性と補い合う生の出逢いは、枯れ果てた人類にもささやかな幸せをもたらすかに見えた。おそらく人生初めての安らぎが、二人に訪れようとしていた…。
著者等紹介
ウエルベック,ミシェル[ウエルベック,ミシェル][Houellebecq,Michel]
1958年フランス海外県レユニオン島生まれ。国立高等農業学校卒業。20歳の頃より詩作活動を始め、91年にH.P.ラヴクラフトの評論と初の詩集『Rester vivant』を発表。続く詩集『La Poursuite du bonheur』がトリスタン・ツァラ賞を受賞する。94年に小説第一作となる『Extension du domaine de la lutte』でその特異な世界観が注目を浴び、98年に発表した長編『素粒子』はフランス文壇を揺るがせる事件と言われ、30ヶ国で翻訳された。その後写文集『Lanzarote』を経て2001年に小説第三作目となる本作『プラットフォーム』を発表、再び驚異的な論争を巻き起こした。現在フランスで、そのすべての言語活動が注目されている作家
中村佳子[ナカムラヨシコ]
1967年広島県生まれ。広島大学卒。翻訳者
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感想・レビュー
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どんぐり
Tonex
D21 レム
おにぎりの具が鮑でゴメンナサイ
多聞