内容説明
すべての人を幸せにしてしまう不思議なチョコレートを売る母娘の物語―本年度アカデミー賞五部門ノミネート、本年度ゴールデン・グローブ賞四部門ノミネート作品の原作小説。
著者等紹介
ハリス,ジョアン[Harris,Joanne]
フランス人の母とイギリス人の父を持つハーフ。小説第3作目である本書『ショコラ』の成功で、一躍ベストセラー作家の仲間入りを果たす。本書と同じ村を舞台にした次作“Blackberry Wine”も好評。現在は、長く続けてきた教職を退き、イングランド北部の小さな街で、夫と幼い娘と共に暮らしている
那波かおり[ナワカオリ]
英米文学翻訳家。おもな訳書に、アラン・ブラウン『オードリー・ヘプバーンズ・ネック』、ロバート・モーソン『ラザロの子』、リア・コマイコ『アデルと私』、リチャード・メイソン『溺れゆく者たち』など
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たみ
13
小さな村にシングルマザーの母子がやってきて、チョコレートショップを開く。オープン初日は2月14日。店主の女性:ヴィアンヌと、アンチよそ者&アンチチョコな村の神父の語りが交互に続いていく長編小説。閉鎖社会での保守vs改革の静かな闘いといった感じでした。少し魔法っぽいものも出てくる。宗教上の事情で節食中の神父さんの語りが面白い。チョコも店も店主も憎い、チョコを食べてる村人も気に食わない、気になってたまらない。関心が高すぎて、ちょっとおかしいことになってる。この人がいつ「堕落の食物」を食べるかでワクワクした。2015/02/11
いっこ
4
映画『ショコラ』の原作。映画を大昔に観たが、『1/4のオレンジ5切れ』を読んで、同じ作家とは思えなかったので原作を読んでみた。甘くてロマンティックなだけではなく、 黒くてビターなテイストだった。2022/08/26
奥山 有為
4
映画を先に。サウンドトラックにはまったきっかけでた。ジョニー・デップも素敵だけど神父もいいキャラでした。原作も映画も甲乙つけられない程にどちらも素敵です。2014/03/28
蘖
3
登録三度目。映画を見ると本が読みたくなる。チョコレートの描写が本当に美味しそうなのは勿論のこと、現実より一歩ファンタジーに踏み込んだストーリーが楽しい。2017/02/08
Weidenholz
3
久々に読んだ大好きな本です。主人公の優しくどこか不思議な人柄や雰囲気、話の折々に登場する食べ物(特にチョコレート)の描写が本当に好きです!私はこの本読んでチョコレート食べたくなりました2016/01/13