内容説明
会えないときこそ、必要なのは「言葉」だ。『暮らしのおへそ』編集ディレクターが教える新しい時代の文章レッスン。ブログ、メール、SNSや手紙など誰かに自分の言葉を伝えたいときに。
目次
1章 「書く」ってどういうこと?(目の前にある事実の中から自分だけの事実を探す;「自分ごと」として読んでもらえる文章を書く ほか)
2章 日常の言葉(思いを届けるために言葉にする;絶対に「お願い」を聞き入れてほしいときこそ本音で手紙を書く ほか)
3章 「聞く」ことから「書く」ことが始まる(相手の言葉を聞くために自分が黙る;雑談上手になって自分の中にない言葉を見つける ほか)
4章 「言葉」による刺激(言葉が消費されないうちにメモをする;本に出てくるボキャブラリーを暮らしに取り入れる ほか)
5章 書くことで自分の内面を掘り起こす(書くことで、自分の思考に輪郭をつける;書き終わったら自分で自分に質問してみる ほか)
著者等紹介
一田憲子[イチダノリコ]
1964年生まれ。編集者・ライター。女性誌などで活躍するほか、書籍の企画から編集までを手がける。取材者と読者、両者の立場に立った、気づきのある文章で人気を博す。自身のサイト「外の音、内の香」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
56
【文章を書くということは、「人から見た自分」から離れ、「自分としての自分」と正面から向き合うこと】誰かに読んでもらう文章を書くには、コツが必要。自分の言葉を伝えたいときに必要なことを、具体的な例を挙げながら紹介。<「書く」という作業を振り返ったとき、改めて思ったことがあります。それは、私は「いい文章を書く」ために、書いているのではない、ということ。「書く」という作業を通して、見えないものに輪郭をつけていく作業がワクワクと楽しい!「書く」ことは、まだ見ぬ自分と出会うための扉を開けることだと信じています>。⇒2023/11/26
あつひめ
31
文章が上手に書けたら楽しいかもというお気楽な思いで読んでみた。文章を書くには様々なプロセスがあることを改めて知った。ど素人の私は学生の作文の延長程度の知識しかないのでいざ書く時の心構えや伝えたい相手の存在を心にとめて書くなど学び直している気分になった。書くということは、内容にもよるが、その状況をしっかり把握して形容詞ばかりに頼らないわかりやすい表現で書くのも大切なこと。まるで食レポのようだとも思った。写真の光の当て方で見え方が変わるように物事のとらえ方、見方で伝わり方も変わる。書くことが楽しくなりそうだ。2025/07/04
akiᵕ̈
30
ライターとして25年以上のキャリアを持つ著者による文章の書き方、言葉の伝え方とは。SNSなど発信の場がたくさんある今、まさにこの「書き方」「伝え方」は重要なカギとなる。どうすれば多くの人に読んでもらえるか、そのカラクリが、長年場数を踏んで実践で培ってきたことを元に、シンプルに書かれている。「言葉」で伝えるってとても難しい事だけど、俯瞰して見たり、相手の顔を思い浮かべて考えたり、そんな作業で自分の頭の中が整理され、自分が整っていく感覚はとてもよく分かる。正にライター塾に参加しているような感覚で読める一冊。2023/03/26
あや
23
事実を客観的に伝えるだけでなく、自分の感情や発見を読み手と分かち合うための文章の書き方について書かれている。事実は事実として、自分の感じたことは感じたこととして分けた上で、事実と感じたことを繋いでいく。繋ぎになるのは自分自身の体験だったり、取材で仕入れたエピソードだったり。こんな経験から私はこんなことを感じました、というその繋ぎの部分があってこそ、読み手の共感や納得につながる文章になる。書く技術だけでなく、後半には取材の仕方やエピソードの引き出し方なども盛り込まれ、とても勉強になる一冊だった。2021/05/16
K1
13
「言葉」の大切さにしみじみ感じ入りますーその他として、ちゃんと書きとめないと忘れてしまうというところも(苦笑)。2023/10/18