出版社内容情報
伊藤沙莉、初のフォトエッセイ。
9歳でデビュー。コンプレックスを乗り越えて、いま思うこと。
子役時代からのコンプレックスや、生い立ち、家族のこと、地元のこと、
そしてこれから始まる「女優第2章」について……。
本人書き下ろしのエッセイに加えて、写真もすべて撮り下ろし。
1年の歳月をかけて推敲を重ねて綴った原稿には、
これまで誰にも見せたことがない伊藤沙莉がいます。
子役時代からの全出演作品を一挙公開するフィルモグラフィーも収録。
18年間の膨大な作品群の中から自ら選んだエポックメイキング作品への本人解説も掲載。
<私が私であるのも私になったのも
私の人生に関わってくださった人たちや
見てきたもの、聞いたこと、
そんな色んなのがあってこそだなと。
なので、
そんな色んなのをチョロっとお時間頂いて
チラッと盗み見て頂けたら幸いです。
私事ですが、こんなんできました。
感謝を込めて。(本書「はじめに」より)>
◆エッセイテーマ
ある女の子の物語/ポンコツ人生/我が母/兄/姉/
私を作った伊藤家の食卓/うちの伯母の話/声/仲間はずれ/繰り返し観る/スタート etc.
◆フォトテーマ
思い出の稲毛海岸/はじめての乗馬/はじめての陶芸/伊藤家の食卓を再現~はじめての料理撮影/幼なじみの親友とガールズトーク etc.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
milk tea
24
模索しながら、現在がある。 大切にしてるものは家族、愛が止まらない。 沙莉さんは、「女王の教室」の時から注目してまして、「ひよっこ」でさらに惹きつけられました。 今や、すっかり女優さん。2021/08/04
Garfield
19
★★★★☆☆☆ Audible 朝ドラ「寅に翼」の主役だからということでなく、以前に何かのCMでユニークなキャラクターぶりに興味を持って以来、ドラマでも見かけると注目してきた女優、伊藤沙莉さん。ご自身で書かれたエッセイを、2年の時を経て自身でナレーション。最後のオーディブル特典でセルフナレーションを「こっ恥ずかしい」と言っていたが、確かにちょっと堅かったかな。でも、内容が溢れんばかりの家族への愛や感謝が中心で、時に、重い内容も含んでいたから、そんなもんでしょうか。その分、あとがき・特典では沙莉節全開です。2024/04/12
みりん
13
オーディブルにて。書籍版はフォトエッセイという形態だったらしい。自身の生い立ちや内面について語り、さながら花嫁の手紙のような家族への思いも書かれている。朗読は伊藤沙莉本人。これまでのキャリアで抱えた葛藤や反骨などが本人らしい文体で書かれている。複雑な家庭環境に育ったとは知らなかった。先に読んだ『きょうだいコンプレックス』の末っ子の特徴を強く感じ取ったが家庭要因も人格形成へ複雑に影響しているのだろう。あとがきには2024年朝ドラへの意気込みも生の声で収録されている。応援したい。私は彼女の声がとても、好きだ。2024/03/31
newman
12
好きな女優さんなので読んでみました。面白かったのですが、本当に個人的なことばかりの本でした。ファンの方にはお薦めです。覚えているのはハスキーな声のこと。本人は嫌いだったみたいですが、「大事にしなさい」と言われた一言で変わったと書いてありました。私も彼女の声好きです。タイトルを見て調べました。「沙」には「サイ」という読みが辞書にはなかったので。人の名前に使える漢字は戸籍法規則で決まっているが、読み方の規則はなく戸籍票にも振り仮名がないこと。だから決められた漢字をどう読もうと自由なのだそうです。2024/04/09
たれみみ
10
ご本人朗読のaudibleで、とてもよかったです。伊藤沙莉さんのことはほとんど知らず、ずいぶん前に『隣の家族は青く見える』に出演されていたのを見て、素敵な俳優さんだなと記憶に残っていた程度でした。ベビーフェイスに似合わずハスキーな声が特徴的で、ご本人はコンプレックスだったそうですが、確実に武器ですよね。にぎやかなご家族一人一人に対する想いや俳優として活躍するまでの葛藤等、等身大の沙莉さんについて、まるで近所の居酒屋で飲みながら語りかけてくれているかのようでした。オズワルドが兄とは知らなかったのでびっくり。2024/04/06