内容説明
年齢なんて、私のほんの一面に過ぎないのだ。容姿、学歴、家柄、趣味、住んでいる場所、持っている資格、奥歯にかぶせられた銀歯、変な方向に曲がっている左の親指、胸の下のほくろ、私を構成する全てのものも同様に。文学的世界観YouTuberにゃんたこの初エッセイ。
目次
第1章 夜よりも朝の方がさびしい(マクドナルドの残り香が連れてくる朝;第一次シングル・ダブルロール問題 ほか)
第2章 たどってきた道をなぞって笑えれば(平穏な日常に、戦争は突然訪れる;つゆだく納豆的幸福論 ほか)
第3章 人生はシュプリームなガラクタだ(キングサイズのベッド;小顔矯正 ほか)
第4章 猫蛸的短編小説(いつくしみをたたえて;沈む熊)
著者等紹介
にゃんたこ[ニャンタコ]
日常風景に自身のエピソードや考えなどのテロップをつけた、文学的世界観全開の動画やゲーム実況動画などを投稿している。文学的センスに長けた文章や飾り気のない日常の様子が魅力となり、人気を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たこちゃん
66
書いた!2021/01/20
olive
42
笑わせて掴みはOKにし、心動かされる言葉を紡いで〆る上手さ。こんなこといいな書けたらいいな...のび太の気持ち。朝起きて、顔洗って歯を磨く。そういうことが当たり前のようにできない日が多々ある。(本文より)そいう当たり前のことができない日々がほぼない私。クラスでは同じグループには属していない私たちだが、欠けているものが美しいと思う気持ちも、人を嫌うなら一人で嫌いになれ、人を愛したら雑音を消して一人で愛し続けろ。その気持ちは同じだ。2022/08/16
KON
24
YouTuberにゃんたこさんのエッセイ。些細な日常から心温まる話まで、巧みな文章で楽しませてもらいました。この本を読んで癒された自分はそれなりに疲れていたのだと思います。皆様、たまには自分を労ってください。その時には是非この本を。2021/11/25
でら
22
Youtubeでのにゃんたこさんを知らない自分が読んで面白い!となったので、この方の動画を拝見している人が見たらもっと楽しめるんだろうなぁ。 エッセイってどうも小説と違う所があるから少し敬遠していたけど、たまには読んでみるといいかも、って思わせてくれるような一冊でした。2021/06/30
Our Homeisland
20
ここ読書メーターの紹介のタイトルのインパクトが凄い本投票(?)で私が一票を投じた本。ユーチューバー(インスタグラマー?)で著書はこれが初めてのようでした。いろいろな長さが混ざったエッセイ。なかなか鋭い視点を持っていて文章も分かりやすくてうまいです。それに考え方に一本の芯が通っていることがよく分かる本でした。「世間や人が良いと評価するものが良いのか?評価して良いと思うのは自分だろう。」という非常に大切な話が何度か出てきて納得できました。文章は軽やかですが、著者ご本人はかなりしっかりした重厚な人だと思います。2022/01/23