出版社内容情報
伊東歌詞太郎 小説家デビュー作!2012年からネット動画投稿を開始、力強い歌声とメッセージが支持を集め、2014年にはメジャーデビューを果たしたシンガー・ソングライター 伊東歌詞太郎。その歌詞太郎 初の小説となる『家庭教室』は家庭教師をしている大学生・灰原 巧を主人公に、彼が家庭教師として訪れた家族・子供が抱える問題に真摯に向かい合い、解決していく姿をオムニバス構成で描いた作品です。歌詞太郎氏の楽曲同様、子供たちが抱える問題や、その心の機微を瑞々しく表現し、10代を中心に多くの読者から共感を集める内容となっています。
伊東 歌詞太郎[イトウ カシタロウ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テンちゃん
191
『伊東歌詞太郎様、君は子どもたちの心に巣くう闇と向き合える大人の存在の少なさに心を痛め、作られた「笑み」の仮面をつけた子どもの姿に安心している大人の愚かさについて私に考えさせた』(○_○)『対話する時間が多いはずの家族の中で、見えるはずのない子どもの闇が、1学級40名の児童・生徒がいる対話が限られた担任の先生に見えるはずがない』(>_<)『我が子を他人任せにしてしまい、自らの自由・欲望を優先させてしまう大人のなんと多いことか』⇒『問題が起きたら全て他人に責任を求める家族の構図に心を痛める』⇒2ページへ2019/02/17
みかん🍊
97
作者の方は全然知らなかったのですが歌手だったんですね、大学生巧はある人物から家庭教師の先を紹介されるが、何かと問題を抱えた子供や家庭、家庭教師ではなく家庭教室というのは、ただ勉強を教えるだけでなく心を開かせ信頼を得る事に重きを置きそのために努力をし動くから、どれも希望が見える終わり方だったが金曜日だけは切なくやるせない気持ちになった、東京案内やワインと美味しい料理の紹介も挿し込まれた興味深い作品だった、子供の環境、状態を冷静に判断推理して寄り添えるいい先生です。2019/11/28
コウメ
49
久しぶりに小説を読んだけどやっぱり小説って独特の面白さがあるな。主人公は、塾をクビになった暇な大学生。あるきっかけで家庭教師としてそれぞれの家庭に回るのだが、個人的には最後の6章智くんについては、なんとも複雑な感情になった。自分が受験勉強を教えている生徒がまさかイジメをして、1人の生徒を自殺させるまで追い込むとは、もし自分が主人公の立場だったらどうだろう?首を突っ込まなかったら知ることの無いことだったし、関係のないことだった。あとイジメた側(教えていた生徒)の保護者の対応も腹立ちを覚えた。2020/10/20
美葉
31
歌い手さん執筆ということで、ずっと読んでみたかった本。家庭教師をする大学生の話。でも、ワインや料理の食レポ、東京のおすすめ場所もかかれていて、面白かった。正直、あまり期待はしてなかったのだけど、良い意味で予想外だった。私もこんな素敵な先生に家庭教師をしてもらいたいなぁ。続編が出れば、絶対読む!!2018/10/27
ちょん
20
主人公の大学生の家庭教師が全く好きになれなかった( ゚д゚)クワッ小説の登場人物がこんなに嫌いになれるものなのかってくらいに(笑)たぶん喋り方が好きじゃないのと、人間性が好きじゃなかったんだな。本人(主人公)もお話もすごく良い事をしてるっていう気持ち満載で描かれてるからそこにどんどん引いてしまった。2024/07/27