- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 日本文学
- > メディアワークス文庫
出版社内容情報
二匹の猫又と一人の猫嫌いが織りなす、ゆるやかな大学青春模様。地方国立大学の貧乏女子寮「万葉寮」一帯を縄張りとする野良猫が二匹。一匹はのどをゴロゴロならしては女子から餌をせしめるのが上手な腹黒な白猫くん。一匹は決して毛並みを人に触らせないぶっきらぼうなキジトラ猫くん。そんな彼らの正体は数百年を生きる老獪な猫又で……？ とあるトラウマから極端な猫嫌いとなった寮生の圭美は、そんな二匹（二人？）の猫になやまされている。
窓から勝手に部屋に入っては寝床にされ、食料を勝手に拝借してはやれもっと上等な餌を用意しろと嫌味をいわれ、あまつさえ圭美を脅しては猫の問題事に巻き込まれ……。
そんな二匹の猫又と一人の猫嫌いが織りなす、ゆるやかな大学青春模様。
佐原 菜月［サハラ ナツキ］
著・文・その他
内容説明
一之瀬圭美、夢にまでみたキャンパスライフ！だけど、寮費七千円の万葉寮には、二匹の猫が住んでいて、しかもやつらは“猫又”で！？喧嘩っ早いキジトラのキジ。超絶腹黒ハチワレ猫のハチ。たまたま正体を見てしまった圭美は、懐かれ…というか脅されて、彼らの世話を焼くことになってしまい―。猫嫌いな圭美の新生活はどうなってしまうの！？大学女子寮を舞台におくる二匹の猫又と一人の猫嫌いのゆるやか大学青春物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
53
あぁ勿体ない。猫語じゃなく人の言葉を話す猫とお知り合いになれた圭美さん、羨ましい。ハチワレのハチさんは圭美さんの亡きご両親ともお知り合い。ずっと見守ってくれていたのですね。うちの猫ジュニちゃんが話せたら・・どれだけ悪態をつくか・・怖いような聞いてみたいよううな(^^;。圭美さんが学生寮で4年間過ごしてもらえるような続きが・・待っています(#^^#)2020/04/19
み
25
さくさくと♪何となく読了^^;もふもふ達の腹黒さには、ニマニマ。まんまと乗せられちゃうわ。2019/07/21
NOIR
21
圭美が新生活を始める激安寮に住み着く二匹の猫又、ヤンキー猫のキジと策士のハチに巻き込まれて人間関係の謎を解くゆる～いキャンパスミステリー。表面上は可愛く見せているのに、考えている事がすこぶる腹黒いハチが憎めなくて好きだった。各章ほのぼのと読めて楽しく、予想外の秘密が続々出てくるエピローグが良く出来ていて面白い。１つだけ回収されてない伏線が有るような気がするのは気のせいかな？^^;2019/01/28
kitten
16
図書館本。猫の話なので借りてみた。猫嫌いな主人公が、人語をしゃべる猫又二匹とキャンパスライフをおくる、ほのぼの話。学生寮ってこんな感じなの？娘が一人暮らしするようなら、学生寮にいれようかな、とか考えてしまった。猫又はついてこなくても、猫がいればなおよし。評価、星3。これ、つづくの？2024/12/22
おず
8
どこかの県にある国立大学、その大学の歴史ある女子寮「万葉寮」に住む2匹の猫には秘密があった…。万葉寮は築数十年でエアコン無し、女子寮としては女子感皆無のとても古い寮、寮費は何と7000円∑(๑ºдº๑)!! 国立大学文学部1年生の一ノ瀬圭美、憧れてきた大学でのキャンパスライフに希望を抱いて、万葉寮に引っ越してきた!! 圭美は猫が大嫌いだが、喧嘩が早いキジトラ猫のキジと超腹黒いハチワレ猫のハチの正体をたまたま見てしまった。彼らは猫又と呼ばれるものだった。彼ら2匹に脅されて、懐かれて彼らの世話を焼くことに…。2019/11/09
