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出版社内容情報
一人なのに「二人」な君と誰でもない僕の、トライアングルラブストーリー。『このライトノベルがすごい!2019』(宝島社 刊)文庫部門 新作3位獲得の、いま一番切なく愛しい三角関係恋物語。
僕と「彼女たち」の不思議で歪な三角関係。その距離はどこまでも限りなく、ゼロに近づいていく――。
人前で「偽りの自分」を演じてしまう僕。そんな僕が恋したのは、どんなときも自分を貫く物静かな転校生、水瀬秋玻だった。けれど、彼女の中にはもう一人――優しくてどこか抜けた少女、水瀬春珂がいた。
一人の中にいる二人……多重人格の「秋玻」と「春珂」。彼女たちの秘密を知るとき、僕らの関係は不思議にねじれて――これは僕と彼女と彼女が紡ぐ、三角関係恋物語。
岬 鷺宮[ミサキ サギノミヤ]
著・文・その他
Hiten[ヒテン]
イラスト
内容説明
人前でどうしても「偽りの自分」を演じてしまう僕。そんな僕が恋に落ちた相手は、どんなときも自分を貫く物静かな転校生、水瀬秋玻だった。けれど、彼女の中にはもう一人―優しくて、どこか抜けた少女、水瀬春珂がいた。「一人」の中にいる「二人」…多重人格の「秋玻」と「春珂」。僕は春珂が秋玻を演じる学校生活がうまく行くように手を貸す代わりに、秋玻への恋を応援してもらうようになる。そうして始まった僕と「彼女たち」の不思議で歪な三角関係は、けれど僕が彼女たちの秘密を知るにつれて、奇妙にねじれていき―不確かな僕らの距離はどこまでも限りなく、ゼロに近づいていく。これは僕と彼女と彼女が紡ぐ、三角関係恋物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
74
人前で偽りの自分を演じてしまう少年と二重人格の少女。これは2人の出会いから始まる物語。見事に心を撃ち抜かれた。不確かな距離から始まる三角関係。そんな素敵な青春恋物語となる今作。思春期の少年少女の揺れ動く心理を繊細かつ丁寧に描いた透明感のある文章。そしてHitenさんの最高に美しくて綺麗なイラスト。この2つがマッチしただけでもヤバいのに、歪なのに真っ直ぐでだから余計にもどかしい。そんな恋模様も見せてくれるんだからそりゃ文句なしに決まってる。これを読む為に今まで本を読んできた。素直にそう思える素敵な1冊です。2018/05/12
よっち
68
過去の苦い経験から「偽りの自分」を演じてしまう高校生・矢野四季が、印象的な出会いを果たした物静かな転校生・水瀬秋玻に惹かれ、彼女ともうひとりの人格・春珂を支えるようになってゆく不思議な恋物語。しっかりものの秋玻と対照的な危なっかしい印象の春珂。状況的に春珂をフォローすることが多い四季と二人を見つめる秋玻の繊細な距離感がまた絶妙で、大切な存在なのにすれ違ってしまうやるせなさだったり、ごまかさずにきちんと想いをぶつけてゆく彼らの青春がとても良かったですね。終盤は挿絵の使い方も効いていて続巻が今から楽しみです。2018/05/10
もも
65
あー、青春って感じですね〜(*≧∀≦*) 二重人格の女の子との恋模様にきゅんとしてばかりでした。見事な挿絵の使い方と相まってかなり素敵なお話になってますね。秋玻と春珂、二人とも可愛すぎてラストのアレには主人公と同じようにドキドキでしたよ!そんなこんなで続きが気になって仕方ない。とっても楽しみです♪2018/06/19
むっきゅー
60
二重人格の少女・水瀬春珂/秋玻と、矢野くんのラブストーリー。一つの体に二人の人格が131分ごとに入れ替わる。二人の性格はすごく違うのに、分裂した人格の春珂は、本来の人格である秋玻になりきろうとする。その理由がこそが、この物語のキーになっていく。春珂のサポートをすることにした矢野くんは、秋玻に一目ボレしたことを春珂に伝え、秋玻と矢野くんの仲を取り持とうとする春珂だが...。奇妙な三角関係が進展し、三人がすれ違っていく様子が切ない。だが、勇気を出した矢野くん。276ページのイラストはヤバイ。ドキっときました。2018/05/24
中性色
56
生き返ったのか。二重人格の女の娘とのラブコメ。構成と距離感の上手さはいつもながらといったところ。逆に気になったところはそういったメモというのはこの手の話において重要なもののはずだけど、主人公への心象も含めて役立ってる場面が少なかったところかなぁ。それと、この作品の面白さとは関係ないけど、前に読んだ作品はわかりやすいラブコメだったけど、複雑さから考えて前の方のタイプの方が好きかもしれないという2018/05/24
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