- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 日本文学
- > メディアワークス文庫
出版社内容情報
第23回電撃小説大賞《メディアワークス文庫賞》受賞作、衝撃の完結編! 嗄井戸の部屋からスナッフフィルムを見つけた奈緒崎は過去の事件を解決するべく、フィルムアーキビスト菱崖小鳩に協力を依頼する。
嗄井戸に疑いの目を向ける束に相対しながら、嗄井戸の味方でいることを選んだ奈緒崎だが、真実に近づくにつれ、苦境に立たされていくことに。そして迎えた大晦日の夜、二人はとある決断をする――。
数々の名作の裏に隠れた事件の真相を解き明かした時、落下するのは誰なのか?
斜線堂 有紀[シャセンドウ ユウキ]
著・文・その他
内容説明
嗄井戸の部屋からスナッフフィルムを見つけた奈緒崎は過去の事件を解決するべく、フィルムアーキビスト菱崖小鳩に協力を依頼する。嗄井戸に疑いの目を向ける束に相対しながら、嗄井戸の味方でいることを選んだ奈緒崎だが、真実に近づくにつれ、苦境に立たされていくことに。そして迎えた大晦日の夜、二人はとある決断をする―。数々の名作の裏に隠れた事件の真相を解き明かした時、落下するのは誰なのか?
著者等紹介
斜線堂有紀[シャセンドウユウキ]
第23回電撃小説大賞で“メディアワークス文庫賞”を受賞。受賞作『キネマ探偵カレイドミステリー』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nobby
135
ちょっと唐突感はあるけど、変に間延びさせないシリーズ完結には好印象♪そして何より最近の様子を聞かれ、「ぶっちゃけ映画観るようになったくらいですよ」という答えに「君の人生を変える大きな変化です」と返し誉め称えるのがいい!今回の各章サブタイトル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『ラブ・アクチュアリー』『俺たちに明日はない』を通じての蘊蓄モードは薄め(笑)それでも、大衆が映画に求めるのは“現実”か“虚構”か!?サイコパスな悪役に語らせながら、フラグ立つまま迎える危機と鮮やかに反転する分かりやすい展開は心地よい♪2018/12/10
吉田あや
65
数々の映画に擬えた話の積み重ねも、そこに小さく散りばめられていた伏線も、大好きな映画とともに楽しめた3部作で本当に楽しかった。陰惨な事件と胸の悪くなる犯人の動機ではあるけれども、少しずつ強くなっていく仲間の想いや何気ない日常の楽しさに一緒にときめいたり。大好きな映画をまた違う角度から捉えたり広げたりしていく過程もすごく楽しくてまだまだ続いて欲しかったけれど、囚われの王子・ラプンツェル嗄井戸くんたちの未来は描かれ過ぎないこの長さが余韻があっていい終幕なのかな。2018/03/31
papako
56
シリーズ完結ってことで。セールだったし。束の兄も登場。嗄井戸の事件に決着もついて一件落着。いろいろ思うところはあるけど、ちゃんと終わったので、一安心。映画のネタをもっと知っていれば楽しめたのかしら。2019/01/09
よっち
44
嗄井戸の部屋からスナッフフィルムを見つけた奈緒崎。束が抱く複雑な想いも知って、過去の事件を解決すべくフィルムアーキビストの菱崖小鳩に協力を依頼する第三弾。奈緒崎の元カノが遭遇した消失事件を巡る想い、殺人事件の容疑者に仕立て上げられた奈緒崎、そして嗄井戸が引きこもるきっかけとなった事件の真相。何ともやりきれない事件でしたけど、作中で語られる薀蓄と嗄井戸の味方でいることを選んだ奈緒崎の奮闘と友情、現実を超える虚構という形で映画の可能性を提示してみせた結末には心に響くものがありました。次回作も期待しています。 2018/04/23
ユメ
42
奈緒崎を事件と対峙させるのは、嗄井戸への絶対的な信頼だ。無上の信頼の何と重く、そしてその重みが何と人の支えとなることか。束が言う通り、信じるってスペシャルずるいのだ。そして迎える終盤、犯人と奈緒崎の対決は「本物の暴力にまさる表現はない」という狂気と、「素晴らしい映画を生み出すのに犠牲は必要ない」という信念の戦いでもある。それは『凄惨な現実を美しいフィクションが救う』ことの証明だ。作中に登場した数多の名作映画や、本シリーズそのものが何より雄弁に答えを語っていると私は思う。エンターテインメントは人を救うよね。2018/10/12
-
- 和書
- あるヘラジカの物語