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出版社内容情報
田舎のクラブ存続を懸けて繰り広げる青春群像劇。 群馬の片田舎にあるスキージャンプクラブに突如運営停止の危機が迫る。存続のためには、今季の大会でメダルを三つ取らなくてはいけないのだが──。
不登校気味で自分が楽しく飛ぶことしか興味がない松前至、センスはあるのだが恋愛で結果が左右される横沢翔子、親友に勝つため、徹底した理論で飛ぼうとする岩倉航一。突然現れた“オリンピックドタキャンコーチ”が弱小クラブの代表として選抜したのは、そんなクセだらけの選手たちだった。
突如メダル奪取を指示された少年と少女たちの葛藤と成長を描く青春グラフィティ!
成田 名璃子[ナリタ ナリコ]
著・文・その他
内容説明
群馬の片田舎にあるスキージャンプクラブに突如運営停止の危機が迫る。存続のためには、今季の大会でメダルを三つ取らなくてはいけないのだが―。不登校気味で自分が楽しく飛ぶことしか興味がない松前至、センスはあるのだが恋愛で結果が左右される横沢翔子、親友に勝つため、徹底した理論で飛ぼうとする岩倉航一。突然現れた“オリンピックドタキャンコーチ”が弱小クラブの代表として選抜したのは、そんなクセだらけの選手たちで―。
著者等紹介
成田名璃子[ナリタナリコ]
青森県生まれ。会社員を辞め、現在はフリーのコピーライターも兼業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
相田うえお
130
★★★★☆18034 ほんと成田さんは何故か当方のツボにハマるんです。これもいいなぁ〜。最初は、ちと当方が読むには話の設定が青臭さ過ぎ〜とも感じたんですが、自分にもそんな情熱を注いで何かをしていた時期があったなぁ〜と、その頃の熱い気持ちを思い出してしまって、思いのほか楽しく読めました。群馬の弱小スキージャンプクラブの話で、体育会系的なノリの中に恋愛話などが絡まってまして、スキーがよく分からない方でもバッチリです。あとがきも成田さんの人柄が感じられる素敵なものでした。猫飼ってるのかぁ。にゃんこ仲間だ!2018/05/02
佐島楓
60
すがすがしい気分になった。鬱屈を抱えながら、スキージャンプに挑む少年少女たち。所属するクラブが廃部になってしまう瀬戸際に、彼らは跳べるのか。ひとつ間違えばクサくなってしまうような青春ドラマを、白銀の世界におき衒いなく扱っている。オリンピックシーズンにこの作品を読める特別感がとてもよかった。2018/02/27
ユメ
47
オリンピックの余韻に浸りながらの読書にぴったりだった。存続の危機に瀕したスキージャンプクラブにやってきた、オリンピックドタキャンコーチの上馬。彼の教えによって子どもたちの才能が花開いてゆく姿がとても爽やかだ。上馬は、スポーツをすることは生き様を学ぶということだと言う。ジャンプに真剣に打ちこむことは、たとえ成績という結果をもたらさなくとも、人生のどこかで希望を囁いてくれるのだと。ボロボロになっても飛び続けた上馬の言葉だからこそ、胸に響く。その上馬の指導を受ける航一の「諦められない才能」という表現も実にいい。2018/03/02
kitten
22
図書館本。成田さんの青春スポーツものというと、ベンチウォーマーズ以来かな。テーマはまさかのスキージャンプと実にマニアック。誰が企画したんだろ。でも、丁寧に取材して書かれたんだろうな、と思った。少し癖のあるかわいい子供たちばかりたった。これがかけるなら、次はカーリングでも書いてくれないかな。リザルトで終わらせたラストが良かった。評価、星3。スポ根の王道ストーリー。2018/05/31
たんぽぽ
21
すみっこごはんの成田さんだ!と思って読んだんだけど、だいぶ趣が変わったかな。 3人の選抜メンバーたちの心の葛藤というか、あれこれうじうじがまどろっこしくもあるが、まあ、これが青春なのかな。2018/05/01