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出版社内容情報
走れないフットボーラーと歌えない歌姫の、出会いと再生と恋の物語。俺からサッカーを取ったら何も残らない。
挫折から立ち上がる、少年と歌姫の物語。
俺は怪我でサッカーを辞めた。他にやりたいことなんてない。そんな灰色の高校生活で出会ったのが、歌姫の瑠子だった。学校中に注目される瑠子は、夢を失った俺には近寄り難いけど、その瑠子から合唱コンクールで指揮者に指名された。なんで俺が――?
私は歌えなくなってアメリカから帰ってきた。クラスのみんなは歌姫「RUKO」に期待している。でも、本当のことを言えず辛い時、サッカーをやめて無気力になった隼人がいつも助けてくれる。隼人はかつては眩しかった。私のことは覚えていないみたいだけど、また輝きを取り戻して欲しいと思ってる――。
樹戸 英斗[キド ヒデト]
著・文・その他
U35[ウミコ]
イラスト
内容説明
俺は怪我でサッカーを辞めた。他にやりたいことなんてない。そんな灰色の高校生活で出会ったのが、歌姫の瑠子だった。学校中に注目される瑠子は、夢を失った俺には近寄り難い。でもその瑠子から合唱コンクールで指揮者に指名された。なんで俺が―?私は歌えなくなってアメリカから帰ってきた。みんなは歌姫「RUKO」に期待している。本当のことを言えず辛い時、サッカーをやめて無気力になった隼人がいつも助けてくれる。私のことは覚えていないみたいだけど、またかつての輝きを取り戻して欲しいと思ってる―。挫折から立ち上がる少年と歌姫を描く、極上のボーイミーツガールストーリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
44
怪我でサッカーを辞めて灰色の高校生活を送る隼人と、歌姫として学校で注目される瑠子。近寄り難い存在だったはずなのに、ふとした繋がりからお互い意識するようになってゆくボーイミーツガール。周囲に上手く溶け込めない瑠子をさりげなくフォローする隼人と、そんな彼への評価が変わってゆく瑠子。お互い消化しきれない葛藤を抱えていて、強気なのに不器用で繊細な瑠子との出会いから隼人も少しずつ変化して、もがきながらも一緒に乗り越えようとする二人の関係と、強く心に訴えかけてくる熱い想いはとても真っ直ぐでぐっと来るものがありました。2018/02/10
かわゆきか
26
自分は音楽鑑賞もスポーツ観戦も殆どしないけど、リアルに伝わってきてとても楽しめたし、凄く心が熱くなるお話でした。合唱が最後に繋がるのも良かった。「月に向かって手を伸ばせ、たとえ届かなくても」いい言葉ですね。最後にサッカーやって欲しいのか聞いて「私に聞かないでよ。」との返しが愛情を感じる。2018/02/28
真白優樹
20
怪我で挫折した少年と、歌を無くした歌姫の少女が繋がり、恋が芽生え始める物語。―――無くした輝きを探し、君にまた手を伸ばす。青春とは輝きである。だが同時に、青春とは痛みである。そして、青春とはかけがえのない時間である。そんな時間に大切なものを無くした痛みに苦しみ、懊悩する2人。そんな2人が出会い、まるで連星のように惹かれ合い、お互いがお互いの背を押し夢の残滓に向き合わせる。そこにあるのは捨てられない感情。この物語は間違いなく傑作である、そう言える。だからこそ、沢山の人に読まれてほしい。 うん、面白かった。2018/02/11
太鼓
14
文句なしの名作。一般文芸と比べても面白い部類に入る。くどいほどの専門知識が、リアルさと説得力と深みとを作品にもたらしている。少なくとも、他の誰にも書けない、この作者にしか書けない作品になっているのは、この専門知識のおかげもあると思う。ラノベ読者を意識してか、読みやすさを保ちつつ、拙劣さなど微塵も感じさせない筆致など、まさに名作にふさわしい。ラノベにはもったいない作品。2018/04/23
しぇん
14
挫折した少年と少女の再生のボーイ・ミーツー・ガールな青春物。代表も狙えるレベルだったのに怪我で心が折れてしまい腐っていた主人公が罵倒されたり、睨まれたりしながら立ち直っていくのはよいデスネ。流石に続きはなさそうですが満足な青春物でした。2018/02/11