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出版社内容情報
応募総数5088作品の頂点に輝いた第24回電撃小説大賞《大賞》受賞作!“将来の夢”なんてバカらしい。現実を生きる高校生の美鈴は、ある夏の日、叶うはずのない夢を追い続ける少年と出会う。
東屋智弘。自分とは正反対に、夢へ向かって一心不乱な彼に、呆れながらも惹かれていく美鈴。しかし、生き急ぐような彼の懸命さの裏には、ある秘密があって――。
「死んででも見たい何かって、あるんじゃないかと思うんだ」
少年が守り抜いた約束と、奇跡の結末に触れたとき、再びページをめくりたくなる。
夏の日を鮮やかに駆け抜けた、一つの命の物語。
こがらし 輪音[コガラシ ワオン]
著・文・その他
内容説明
“将来の夢”なんてバカらしい。現実を生きる高校生の美齢は、ある夏の日、叶うはずのない夢を追い続ける少年と出会う。東屋智弘。自分とは正反対に、夢へ向かって一心不乱な彼に、呆れながらも惹かれていく美鈴。しかし、生き急ぐような懸命さの裏には、ある秘密があって―。少年が守り抜いた約束と、奇跡の結末に触れたとき、再びページをめくりたくなる。夏の日を鮮やかに駆け抜けた、一つの命の物語。第24回電撃小説大賞大賞受賞作。
著者等紹介
こがらし輪音[コガラシワオン]
第24回電撃小説大賞において“大賞”を受賞し、デビュー。愛知県出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
161
やはりベタとは思いながら、青春&生命モノは読んでいて、頁を捲る手が止まらなくなりますね。レビュアー大賞課題図書でなければ、この歳になるとなかなか自分から進んで手にとるジャンルですが、やはり歳を重ねてから読む分、自分の高校時代と重ね合わせ、淡くもあり、甘酸っぱくもなる読後感でした。大人になる直前まで、夢を諦めず、しっかり夢に対し真っ正面から向き合う姿にやはり胸がアツくなり、自然と涙が溢れてきました。展開はある程度、予想できてしまいますが、青春あり、ファンタジーありの王道的な作品も年に1度は読むべきですね。2018/08/19
夢追人009
156
超現実主義者で短気故に張っ倒される危険性もある偏屈少女・市塚美鈴と廃物でロケットを拵えて宇宙を目指す夢見るガラクタの王様少年・東屋智弘の水と油の有り得ない恋を描く愛と涙と笑いが一杯詰まった奇跡のSFファンタジー・ラブストーリー。本書は「君膵」タイプの男女逆転パターンの物語と言って良いですが、それだけでなくロマンと現実の問題や友情や真逆の二人の愛、そしてラストでは時間旅行SFの二重のどんでん返しも味わえます。処で本書が映画化されるならば私が選ぶキャストは(年齢無視で)天海祐希と若林正恭(オードリー)ですね。2018/09/17
のんき
98
わたしの子どもの頃の夢、もう、すっかり忘れちゃったな。この本は、「夢を忘れないでね」と、伝えてくれる作品。高校生の美鈴は、美鈴以外馬鹿だと思っています。美鈴は、夢も将来やりたいこともありません。その一方、馬鹿みたいな夢に一生懸命になっているクラスメイトの東屋。東屋の夢のために、美鈴や同じクラスの人だけでなく、先生や他のクラスの人までみんな一生懸命。夢を持ち続けることが奇跡を呼ぶんだな。どんなちっちゃな夢でも、夢をあきらめなければ、一人じゃ無理かもしれないけど、みんなと一緒ならどんな夢も叶うかも!2018/09/01
さばかん
83
第24回電撃小説大賞大賞受賞作。 デビュー作にしてこのエピローグとは。 こいつなかなかやりおる。2018/04/16
HANA
74
献本でいただきました。星月夜という言葉がある。何となく月の無い夜に満天の星の光が降ってくるイメージを持つ言葉だけど、本書を読んでその言葉を思い出した。現実を斜に見ている少女と全てを善意に捉える少年の物語。前向きな少年との交流による主人公の変化や挫折と再生は恋愛小説の王道だけど、そこに宇宙に対する憧れを挟む事で独特の透明感みたいなものを醸し出しているなあ。本の半ばくらいからある王道展開があるけれども、珍しくそこから一捻りもあるし。やはりたまに読む恋愛小説は濁り切ったものより、こういう爽やかな方がいいなあ。2018/09/19
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