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出版社内容情報
朝を迎えるごとに記憶を失ってしまう月読命。彼の御用は、こんな自分を支えてくれる実弟・須佐之男命への贈り物を探して欲しいというものだった。
いつも通り行動を起こす良彦だったが、それはやがて予期せぬ方向へと一同を導くことになり……。
一方、穂乃香はとある女子生徒と「月」をきっかけに距離を縮め、次第に彼女の心に寄り添っていく。
記紀に伝えられることなく葬られた神々の秘密が今、月光に晒される――。
内容説明
朝を迎えるごとに記憶を失ってしまう月読命。彼の御用は、こんな自分を支えてくれる実弟・須佐之男命への贈り物を探して欲しいというものだった。いつも通り行動を起こす良彦だったが、それはやがて予期せぬ方向へと一同を導くことになり…。一方、穂乃香はとある女子生徒と「月」をきっかけに距離を縮め、次第に彼女の心に寄り添っていく。記紀に伝えられることなく葬られた神々の秘密が今、月光に晒される―。
著者等紹介
浅葉なつ[アサバナツ]
第17回電撃小説大賞でメディアワークス文庫賞を受賞し『空をサカナが泳ぐ頃』(メディアワークス文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スズ
278
日本の最高神天照大御神の弟であり、日本の海原を治める須佐之男命の兄である月読命の失われた荒魂を探す御用を承った良彦だが、月読命は一日毎に記憶が消えてしまう上、黄金も何故か良彦の前から消えてしまう。更に、一部の神々によって秘匿され続けてきた月読命の壮絶な過去を知る事になり…。姉や弟と異なり、日本書紀や古事記に記述がほとんど見られない謎多き神・月読命を巡る姉弟愛が素晴らしく、神々の心を救い続けてきた良彦の感情たっぷりの叫びが印象的。古来より月読命を祀り続けてきた由緒ある社は全国で伊勢の2社だけしかないとは驚き2018/08/10
ううち
221
第7弾。表紙がとても素敵。須佐之男命の兄である月読命の荒魂を探すという御用。穂乃香ちゃんの同級生からの繋がりもとても良かった。 フィクションとなっているけれど本当の話なのか?と思う読み応えのある長編でした。 もふもふ様の登場がそっけなくて寂しかった。次はもっともふもふを!2018/08/11
すがはら
186
今回の御用を依頼した月読命について、前々から、重要で力がありそうな神なのにたいしたエピソードが無いことを残念に思っていたので、この巻は大いに期待して読みました。切なくて、でも暖かさと少しの希望も感じられるお話でした。結びの一言でいきなり黄金の自信が揺らいだか?と思われましたが次回はどうなるのか、とても気になります。2017/11/02
とろとろ
178
シリーズ7巻目。話は4柱に分かれているが中味はひとつ。最近は長編ばかりかな。天照大神と月読命と須佐之男命3人の姉弟の関係に、かぐや姫の昔話が絡んだ日本創世の壮大な物語、ってか(^_^)。かぐや姫の話にそんな異聞が有るなんて知らなかった。今度ウィキぺディアで調べてみようかな。最近読んだ「カカノムモノ」はとても陰鬱な暗い話で好きではなかったが、このシリーズは難解な話であるにも関わらず、黄金様のお陰でコメディタッチなのが面白い。あとがきにコミック版を紹介していたので読んでみようと思ったよ。2017/10/05
まりも
164
月読命と須佐之男命と天照大御神の三貴子に迫る第七弾。月読命の御用から始まる話。思わずホロリと泣けてくるいい話でしたね。月読命、須佐之男命、天照大御神の三貴子と竹取物語を絡めながら今回も優しく、切なく、それでいてあったかい。そんなこのシリーズらしいとても素敵な内容になっていました。本当家族愛って素晴らしい。良彦の頑張りにも心打たれたし、穂乃花ちゃんも成長もよく分かったし、今回も大満足です。また気になる終わり方だったけど、次巻はいよいよモフモフ黄金回になるんだろうか。早く続きを読みたいな。2017/08/28
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- 電子書籍
- 週刊東洋経済 2019年9月28日号 …