- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 日本文学
- > メディアワークス文庫
出版社内容情報
鈴森 丹子[スズモリ アカネ]
著・文・その他
内容説明
理不尽な上司からクビを宣告され、神尾祈里の心は折れていた。故郷を離れて数年、両親と新婚の兄夫婦が暮らす実家に自分の居場所は無く、両想いだと思っていた男にも連絡を絶たれ、慣れないこの地で相談できる人はいない。…でも猫ならいた。帰りに拾った捨て猫四匹。そこに紛れていた狸が、人の言葉を喋ったかと思えば自分は神様だと言い出して…??『おかえり。随分痛い目にあったようだな』“なんでも話せる相手がいる”温かさをお届けいたします。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
茜
98
マヨラーで侍言葉で喋る狸の山の神、チョコレート好きで花魁言葉で喋るビーバーの川の神、コーヒー好きで江戸っ子言葉を喋るリスの森の神、とこれだけでもう面白そうなんだけど実は神様達は何も変わったことはしない。ただ話を聞いてくれてそばにいてくれるという神様達。でもそれだけで心が癒されてしまったり、悩みが解決してしまう。読んでいるこちらもいつの間にか温かい気持ちになれる作品です。2弾目も読んでいる気がしたのだけど未読だったので2弾目も読もう。2022/02/08
えみ
73
迷ったり悩んだり…そんな時にただそばにいてくれる、ひとりにしないでいてくれる。それこそ究極の優しさなのかもしれない。何もしない、だけどそこにいてくれる、そんな神様の幸せ運ぶ物語。シリーズ第3弾。シリーズらしく、前作・前前作に出会った人たちも登場し、幸せの輪を広げてくれる!マヨラー狸の山の神、チョコ中毒ビーバーの川の神、コーヒー依存症リスの森の神。ちょっと生意気で陽気な神様たちは恋に惑う人々の背中を押す恋の神様。そんなもふもふ3匹の愉快な神様が集う「ラーメン縁の神」での光景がシュールすぎて…笑顔製造本認定。2023/01/06
papako
69
なので、2冊目にこちらを読んじゃった。自殺と間違えて通りすがりの女子を助け、助けられて。。。だけど2人の『故郷』を作るという想いにぐっときました。それぞれの居場所、生きる場所への想いを神様が優しく見守ってくれる。一巻のあの彼が登場して、彼の恋も描かれる。その彼の電話に違和感を覚えたら実は3巻だった!でもこの『さよなら』好き。この好きで、一気にハマりました。2021/06/06
つばめ
62
癒し成分補給に続けて読んだフリーランスの神様シリーズ。またまた狸とりすとビーバーの個性豊かな神様たちが居座るハートフルラブコメ。最早読むセラピー。本作も恋に悩める男女たちが、神様たちの存在にほっとするお話。しかも、1作目2作目の登場人物も出てきて懐かしくもあり、幸せに過ごしているようでとても嬉しくもあり。あと、なんと言っても不憫だったミヤダイが幸せになれたようで!!神様たちとのお別れのシーンは何にも意識してなかったのに涙が出てきた。今回で終わりか次回もあるのか。それもまた、「縁」ということだろうな。2019/07/19
真理そら
59
ポコ侍のもふもふが十分かわいいのにこの巻では子猫3匹も登場、広い平屋のおうちに住むという設定もいい。ここまでのシリーズに登場した面々も登場するので刊行順に読む方が楽しめる。(「ポコ侍シリーズ1」…というように順序が分かり易くなってるといいのにね)2024/01/11