内容説明
ユキノ・レイは有栖川芸能事務所に所属する15歳の女の子。歌手と女優を目指し、日々努力している彼女のもとに舞い込んでくる仕事はいつも何かがおかしい。彼女のためにマネージャーの因幡が取ってきた初めての仕事は、小さな町の広場にある特設ステージで歌う仕事だった。レイは精一杯に歌い、町の人々もとても楽しんでくれた。しかし、観客達の興奮と歓声がその日最高潮に達した瞬間―。(「初仕事の思い出―Memories Lost―」)他、全6話を収録。
著者等紹介
時雨沢恵一[シグサワケイイチ]
2000年に『キノの旅』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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雅
50
『キノの旅』を彷彿とさせる新シリーズ。ポジティブ思考のヒロインが◎!2021/10/11
よっち
43
有栖川芸能事務所に所属する15歳の女の子ユキノ・レイ。歌手と女優を目指し日々努力しているはずの彼女のもとに、マネージャーの因幡が次々と変わった仕事を取ってくる物語。とある小さな町の広場にある特設ステージで歌う初仕事、思ってもみなかった歌合戦、領主との結婚を阻止する偽婚約者役、初映画出演で求められた役割、十万人相手のコンサート、たったひとりのための舞台など、並行世界や異世界が舞台だったり、依頼主が少し変わっていても、一生懸命に向き合ってお仕事に励むレイの頑張りとそれぞれの結末がなかなか印象的な短編集でした。2021/03/03
星野流人
40
さっくりと読みやすい作品でした。歌手と女優を目指す新人アイドルのもとに、様々なお仕事が舞い込んでくるお話。「キノの旅」にも通じるものがあるような、時雨沢恵一さんらしい作品でした。エピソードとしては、小さな田舎町の音楽イベントで歌うことになる「初仕事の思い出」と、映画の役者として死ぬことを求められる「ロウソクは消えない」が好きです。読みやすく含蓄があって、個人的には好きです。レイ自身のことや、社長や因幡など、有栖川芸能事務所のメンバーに謎が多いので、そのあたりが気になるところではありますが……?2022/07/23
まるぼろ
37
都会の片隅にある有栖川芸能事務所所属の新人ユキノ・レイが、様々な「世界」で様々な「芸能活動」をする短編連作です。時雨沢さん&黒星紅白さんコンビのオムニバス形式なお話なのでそれこそ「キノの旅」と同じ様なスタンスで読めますし「世界」のカテゴリの違いでまた新鮮に読めたりで面白く読めました。「領主の結婚」みたいなお話も好きですが、個人的には「たった一つの願い」の様なブラックの効いたお話もまた好みでした。それと因幡さんといい社長といい秘密だらけな芸能事務所ですがレイ自身にも何やら秘密がある様で…、次巻も楽しみです。2021/03/05
鷺@みんさー
25
ほー。なるほどなるほど(*゚∀゚)*。_。)*゚∀゚)*。_。) そういう世界か~。レイちゃん一生懸命で可愛いね。これは推せる!!そして因幡氏の台詞から察すると、つまりレイちゃんは、✕✕じゃない、✕ってことなのかな。まーとりま今後も楽しみに読んでいこう~。2021/09/05