出版社内容情報
アーキテクチャのルールはどれも同じである!書いているコードが変わらないのだから、どんな種類のシステムでもソフトウェアアーキテクチャのルールは同じ。ソフトウェアアーキテクチャのルールとは、プログラムの構成要素をどのように組み立てるかのルールである。構成要素は普遍的で変わらないのだから、それらを組み立てるルールもまた、普遍的で変わらないのである。(本書「序文」より)
Robert C.Martin[ロバート マーチン]
著・文・その他
角 征典[カド マサノリ]
翻訳
高木 正弘[タカギ マサヒロ]
翻訳
目次
第1部 イントロダクション
第2部 構成要素から始めよ:プログラミングパラダイム
第3部 設計の原則
第4部 コンポーネントの原則
第5部 アーキテクチャ
第6部 詳細
第7部 付録
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kannkyo
13
IT業界でお馴染みのボブおじさんの力作。データベースやフレームワーク等の”details” に依存せずにアーキテクチャを組み上げる方法論を説明する記事を1冊にまとめた本。IT業界には大きく2つの派閥がある。1つはボブに代表されるプロダクトのコーディングを重んじるクラフトマン達、もう1つはプロセスの理論を重んじるエンジニア達。ボブは、コーディングを重視するという観点で、多様な事例をUMLやコードで示しつつ、クラフトマン達に自説を訴えかける。2021/05/10
ニョンブーチョッパー
11
★★★☆☆ 関心の分離をしたいのだろうということはなんとなく分かった。「クリーンアーキテクチャ」のことを知りたくてこの本を読んだのだけれど、そこについて書かれているのは数ページ(1章分)だけなので、物足りなさを感じる。周りの概念の部分はそんなにいらないから、核の部分をもっと書いてほしかった(原点って得てしてそういうものかもしれないけれど)。大風呂敷を広げた感はやっぱり感じてしまい、考え方としては分かるけれど、現実問題として、ピッタリ当てはめることができるものかはよく分からない。↓2023/09/01
めかぶこんぶ
10
もっと早く読めば良かった。システム設計に携わるなら勿論のこと、システムにふれる人は須く読むべしとすら思える。平易な文章で内容は分かりやすく、和訳もそこそこだと思う。設計するときにやるべきでは無いパターン、あるべきパターンと実適用までの指針を知ることが出来る。2019/08/08
エリナ松岡
10
プログラミングの本読むの久しぶりですが、いいこと言っているなー、と思います。ただ前半はすごく良かったんですが、後半はちょっと前半の繰り返しのような気がします。まぁやや抽象的で難しいところもあるので、ちょうどいい復習になるかもしれないですね。 2019/04/08
kumokumot
9
よく設計方針の引き合いに出されるクリーンアーキテクチャ。本質は、依存方向の徹底。クラス間、パッケージ間、モジュール間、コンポーネント間の関係をどうするべきか指針のようなものがわかった気がする。何度も繰り返しで同じことを言っている部分はあるけど、それがいい。色々な側面からの説明で深く理解できる。この本を読むだけで、それ以降目にするコードを構造的に捉えられると思う。早めに読めばそれだけ長い間、のちのエンジニア人生で役立つ時間が増える。でも早すぎても難しい。今の自分にとっては求めていた内容。2019/04/29