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出版社内容情報
下僕契約（？）から始まるシニカル学園ミステリ「お前たち、俺の下僕になれ」――ひょんなことから学校のイケメンカウンセラーに弱みを握られてしまった沙智、美彩子、舞夜の女子高生３人組は、学校で噂される『都市伝説』の真相を調査することになって!?
柳田 狐狗狸［ヤナギダ コクリ］
内容説明
自分の知っている噂話と引き換えに、校内で流れている噂話の真相を教えてくれるという文目沢高校の怪談“ワタルくん”。羽水、風間、藤咲の訳アリ女子高生３人組は“ワタルくん”に接触を試みるが、彼女たちを待っていたのは、「お前たち、俺の下僕になれ」―傍若無人なイケメンカウンセラーだった！？都市伝説や学校の怪談といった噂話の蒐集が趣味だというスクールカウンセラー渡邊先生。そんな彼に“弱み”を握られた３人は『ベッドの下の男』等の噂の真相を調査することに！？型破りなカウンセラーと“噂”を巡る奇妙な物語。
著者等紹介
柳田狐狗狸［ヤナギダコクリ］
１９７７年生まれ。第１９回電撃小説大賞“金賞”受賞作『エーコと“トオル”と部活の時間。』（電撃文庫）でデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あなほりふくろう
17
主人公が一番の暴走脳筋だったとは。女子3人組が意外とコメディ向けなキャラ造形でもう少しケレン味があっても、なんて少々物足りない思いで読み進めていたんだけど、第3話で思わぬ展開を迎えて、これはこれでよかったのかな、とも。なかなかにドロドロしてて人物関係もきれいに雨降って地固まって、1冊のストーリーとしては面白かったです。でもワタルくん、学校の怪談を民俗学的見地から観察するというのは興味深かったけど、小説の登場人物としては見た目ほど鬼畜メガネしてないし影薄いし、タイトルどーんって感じではないかな（苦笑）2017/05/20
あゆみ
15
★★★★☆ 序盤では羽水視点の地の文が敬体であることに読みづらさを感じるも、羽水の【殺し屋サチ】というぶっ飛んだキャラが意外でいつの間にか気にならずに読了。羽水、風間、藤咲の女子高生3人組が噂の真相の調査をしながら友情を深める話で、スクールカウンセラー渡邊先生は実は最初から生徒たちの事情を知っていて上手く治められるように促す、というスタンス。表紙とあらすじからもっと渡邊先生の活躍を期待していたので少し残念。あとがきにてこのシリーズは続く予定とのことなので、続編に期待！→2017/04/29
紅羽
12
学校内で広がる噂話や都市伝説にオリジナルな解釈が入った面白い作品でした。表紙買いをしたのですが、表紙のイケメンさんは思ったほど活躍してなかったので、続編があれば期待したいです。2017/07/19
シアン
12
学校に流れる噂話や都市伝説などの根源を探っていく、というのは面白い。ただ、です・ます調の文体が読みにくいし、ところどころてにをはがおかしいし、ちょっと残念。更に言えば、表紙のカウンセラーはもう少しキャラ立ちしてもいいのに。2017/06/20
たこやき
10
タイトルにもある「ワタルくん」が結びつきの中心にあるのだけど、おどおどしているけど、実は……な羽水。不良キャラの風間、お嬢様の藤咲。それぞれの友情（？）をメインにした物語のように感じる。それぞれの過去が暴かれても何だかんだでつるむ（しかない）中ではぐくまれていくもの、というのは良かった。本当、「お前ら、仲がいいな」って感じだし。ただ、物語をまとめるにあたっての部分でちょっとゴチャゴチャしちゃったかな？ というのも感じた。2018/02/06
