電撃文庫<br> ニアデッドNo.7

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電撃文庫
ニアデッドNo.7

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  • サイズ 文庫判/ページ数 328p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784048928403
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

『エスケヱプ・スピヰド』の九岡望×吟が贈る、現代ダークファンタジー!目覚めた少年は、何者でもなかった。
“再葬開始”の合図と共に、いつの間にか持っていた火の粉を纏う刃を振るい、異形の敵を倒すのみ。
“境死者(ニアデッド) No.7”──赤鉄。それが、彼に新たに与えられた名だった。
なぜ自分は戦うのか──。No.6である美しき少女・紫遠と共に、訳のわからぬまま死闘に身を投じる赤鉄は、やがてある事実にたどり着く。No.7の称号を持つ“先代”がいたこと、そして自分がその人物に殺され、No.7を“継承”したことを……。
現代ダークファンタジー、開幕!


九岡 望[クオカ ノゾム]
『エスケヱプ・スピヰド』にて第18回電撃小説大賞〈大賞〉を受賞し、作家デビュー。

[ギン]
ライトノベルの挿絵やケータイ向けゲームなどのイラストで活躍するフリーのイラストレーター。

内容説明

目覚めた少年は、何者でもなかった。“再葬開始”の合図と共に、いつの間にか持っていた火の粉を纏う刃を振るい、異形の敵を倒すのみ。“境死者No.7”―赤鉄。それが、彼に新たに与えられた名だった。なぜ自分は戦うのか―。No.6である美しき少女・紫遠と共に、訳のわからぬまま死闘に身を投じる赤鉄は、やがてある事実にたどり着く。No.7の称号を持つ“先代”がいたこと、そして自分がその人物に殺され、No.7を“継承”したことを…。第18回電撃小説大賞“大賞”受賞作『エスケヱプ・スピヰド』のコンビで贈る、現代ダークファンタジー開幕!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スズ

71
生者を喰らう死者「外死者」を狩る、生者と死者の狭間に位置する者「境死者」の赤鉄は、相棒の紫遠と共に外死者に襲われていた鹿島夕里子という少女を救うが、彼らは市内で多発する首が切り取られる連続殺人事件の闇に触れる事になり…。七人いる境死者の新人として人々を襲う外死者を屠りながらも、失われた生前の記憶を求めて彷徨う赤鉄と、赤鉄に救われた夕里子が過去の新聞やSNSの記録を辿りながら、独自に事件の裏側に迫っていく姿に引き込まれ、先代の境死者から継承した剣を振るって、醜悪かつ精強な外死者と戦う赤鉄のバトルシーンが圧巻2017/05/18

まりも

56
火の粉を纏う刃を振るい、異形の敵を倒す"境死者No7"赤鉄と呼ばれる少年の戦いを描いたダークファンタジー物語。いやぁ、流石は九岡先生。大迫力の熱量溢れるバトルと臨場感溢れる描写の数々は最高にカッコよくてシビれました。特にラストの一騎打ちは鳥肌級に素晴らしい。ただ物語の展開やキャラ配置が前作と被っているせいで既視感があったのは残念。他の方も感想で述べた通り赤鉄の能力は別にした方が良かったんじゃないかと。ダークファンタジーとしての厚みをもっと出せば前作を超える作品になるかもしれませんね。次巻待ってます。2017/04/09

やまかぶ

31
再生する死んだ肉体を手に入れ“境死者(ニアデッド)”となった主人公、赤鉄(アカガネ)の物語。制限された活動時間、この世でない空間にある拠点、顕現自在のそれぞれに見合った武器など、アクションゲーム的要素がふんだんに盛り込まれた、ラノベらしいラノベ。異世界にすっ飛べば楽なものを、現代である事に拘り、設定を構築する様に、作者の職人気質を感じる。物語の展開と場面転換の連動や、戦闘描写とクライマックスにかけてのボルテージの“加速”はさらにパワーアップ。集結した他の“境死者”の活躍も楽しみ。2017/04/14

真白優樹

27
ある街にて、闇の中で舞い踊る死に損なった者達とそれを狩る死に損ない達の血塗れの戦いに少女が絡み始まる物語。―――継いだ想いを刃に、異形を死に還せ。焔と血が舞い散る燃え上るような戦い、そして異形の抱える思いと人の悪意溢れる思いが交錯する血塗れの世界。これにシビれ燃え上らずして何に燃え上るというのか。今はまだ継いだばかり、始まったばかりのこの物語。この先如何なる怪異、そして誰かの悪意が待ち構えるのか。この血潮を焦がすような燃える物語、願わくばこの先加速し最高のその先へ至らんことを。 次巻も楽しみである。2017/04/09

ヱロ本Gメン

24
全く怖くない。寂寥感&殺伐感の描写が難しいのは数多の凡作自称ホラー小説の存在で明らかだが、それをラノベ土俵でというのは些かハードルが高かったか。また、鹿島有里子パートが生き生きとリアルなせいなのか、それと主人公達のラノベ的存在とがうまく融合していない。敵が陳腐すぎるせいで看板のアクションも今ひとつ盛り上がりに欠ける。もっと思想闘争して欲しい。それでも一気読みさせる力量は感じるが、雰囲気的に『筐底のエピルス』と比較してしまうとちょっと物足りない。次巻にてよりホラー要素がより熟成されることを期待したい。2017/04/08

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