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内容説明
紅茶の香り漂う老舗質店「六文屋」を訪れるのは、なぜだか訳アリなお客さんばかり。悩める人々を迎え入れる店主・片倉十士は、質入れ品に隠された微かな意図“サイン”を発見するのが趣味なのです。普段は、訪問客に紅茶を振る舞う店員の少女に振り回されてばかりですが…。店主の華麗な目利きと少女のテキトー推理で、質入れ品の甘くほろ苦い過去が明らかに―。「彼氏にもらったポストカード」「天国の妻が残した黄色い浴衣」「憧れの先輩がくれた一圓銀貨」―そこに潜む謎、買い取ります。世界一事件性が低い(!?)、陽だまりのコージーミステリー。
著者等紹介
吉川美樹[ヨシカワヨシキ]
『質屋「六文屋」の訳アリな訪問客』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スズ
84
質屋兼喫茶店の「六文屋」を営む片倉十士とミカが、様々な品物を持ち込む客達と出会い、品物に隠された想いを解き明かしていく物語。彼氏から誕生日プレゼントに貰ったポストカード、亡くなった妻の着物、姉貴分から貰った銀貨等、様々な品物が登場し、持ち込んだ客がその品物に込められた強い想いに気付いていく様子が良かった。ウンチクを語り出すと止まらない十士と、美味しいアップルティーを入れてくれるミカの二人が営むお店の雰囲気が良く、来店してみたい。窃盗団に所属する少女が守りたい者や、大切な事に気が付いて更生していく様子が良い2017/01/10
た〜
40
ある意味タイトルまんまな短編連作。ジュウジくんよく商売になるなー。ミカちゃんちょっと動きがパターンにハマりすぎ・・・と思っていたら最後でなかなか意表をついてくれました。2013/05/18
ソラ
31
3話目が面白かった。けど最後あれはあれでよかったのかなぁ。2013/03/26
onasu
27
作品の雰囲気は悪くない。なんだけど、「その謎、挽けました」て奴をどう意識したのか。 質屋に持ち込まれるものに秘められた「サイン」を店主が読み解く。同じ店内で喫茶店を営むミカが、紅茶を出しつつ一緒に話しを聞いて、要らぬ茶々を入れてくる、そんな二人の関係性も悪くない。なんだけど、先行する作品が思い浮かんでしまう。 1、2話はよかった。初話はうざっ、2話目はお涙ちょうだい、て感じもするけど。3話目はいただけない。各話の案内役が、お客さんてのもいい。 デビュー作だとか。読後感は悪くない。次作に期待します。2014/05/09
はる
26
日常生活の中に潜むサインを見つけてその謎を解くストーリー。そしてその謎を解いたお客さんが注文した飲み物がメニューに追加されていく。このお店はカフェであり質屋なんだけど、ここを切り盛りする二人が私としては一番の謎だったな~。ラストにちょこっと二人の関係が書かれてたけど、それをどう受け入れてこのお店をやってるのかもう少し掘り下げてほしかったな~。2016/11/09
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