電撃文庫 明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る。

藤まる【著】

アスキー・メディアワークス（2013/02発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 328p／高さ 15cm
• 商品コード 9784048913294
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

生まれつきの恐い顔のせいで、学校で浮きまくっている坂本秋月。彼はある夜、一人の少女の事故現場に遭遇し、謎の人物から究極の選択を迫られる…。『お前の寿命の半分で、彼女を救うか？』秋月は寿命と引き換えに少女“夢前光”を救った、はずだったのだが…なぜか秋月の体は１日おきに光の人格に乗っ取られるというおかしな展開に―！始まってしまった二心同体の交換日記ライフ。イタズラ好きな光の人格は、トンデモな出来事や仲間を次々に引き寄せ、秋月の低空飛行人生を一変させていく！交換日記の中でしか出会うことのない「ぼっちな俺」と「残念な彼女」による、人格乗っ取られ型青春ストーリー。第１９回電撃小説大賞金賞受賞作。

著者等紹介

藤まる［フジマル］
８８年、兵庫県生まれ。『明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る。』で第１９回電撃小説大賞“金賞”受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

女子高生・夢前光の交通事故に遭遇し、自分の寿命の半分と引き換えにその生命を救った坂本秋月は、なぜか１日おきに光の人格と入れ替わる身体になってしまった物語。行動力のあるイタズラ好きな光がぐいぐい引っ張って、どんどん秋月の生活環境が変わっていくのが面白かったですね。後半は一転シリアスな展開で頑張るなあと思ったら、最後のあんまりなオチにずっこけてしまいました（苦笑）可愛い感じなのに残念な光に垣間見える真摯な思い、そして周囲を振り回す泣き笑いの絶妙なバランスはとても自分好み。もっと早く読めば良かったと思いました。

2015/01/12

[中性色]

出た当時は買うか悩んだ挙句スルーしていたけど、評価がやたら高いので気になって購入。この手の作品としては珍しく、そして良かった点としては、光が人格を乗っ取ってる場面の話は一切書かれていない所かな。このおかげか冗長にならずにすっきり纏めてることが出来てる。ただ、単体としても面白いけど、物語としてはまだ動き始めた段階でこれから動いていくための準備段階といった印象を受けたかな。

2014/12/31

[ツバサ]

中々面白かった。坂本が夢前を好きになったのに詳しい理由付けされてたらもっと面白く感じるんだろうなって思った。好きになった理由が不透明に感じた。まぁ昔会った少女だったからで良いのかな？ 珍しいラブコメで新鮮でした。

2015/01/24

[524]

☆9 【リバーシの駒】二心同体になってしまった主人公とヒロインのコメディ。これは素晴らしい。久々にうなる出来の作品を読んだ。ヒロインの光に人生の半分を乗っ取られてしまう主人公を、ヒロインの視点を挟むことなく描いている。こういう作品って普通は両方の視点を描いたほうが物語に緊迫感を与えられていい。しかしコメディタッチの強いこの作品ではヒロイン側の視点を描かないことでよりドタバタ感、ヒロインに振り回されている様子を描けている。【お気に入りキャラ：真田霞】

2014/11/30

[ゴローさん]

人格乗っ取られ系ラノベ。自分は凄く恐ろしい設定に感じましたがそこはラノベ。かる～く乗り越えてくれました。ヒロインぜが誰も彼も可愛くてしょうがない！(先生は除く)2人が背中合わせで立ってる口絵が凄い切なくて素晴らしい。雪瑚のド変態具合が好きですｗ霞ちゃんも本気で秋月を落としにかかってきそうで秋月の秘密を知った後にどうゆう行動に出るか楽しみで仕方ないです。今作品は秋月視点で語られているので光の行動の詳細は知る事が出来ないので光視点でのストーリーが読みたい！

2013/07/12