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内容説明
双子の弟・真木現人は兄の夢人のことが嫌いだった。主人公の虐めと呪いをテーマにした小説『呪験』で十五歳にして作家になり、上京した夢人。そして、その内容に影響された殺人事件により帰郷するのだが、彼は七屋敷薫という婚約者を連れていた。―七屋敷は呪われている。七屋敷の花婿は、呪いによって、二年と経たず早死にするのだ。そんな『呪い』が噂される婚約だが、夢人は嘲り笑いを浮かべるだけだった。そして、夢人を尊敬し慕う妹の信乃歩に、彼らを蝕む呪いの物語が、静かに始まりを告げていた―。甲田学人が放つ呪いの物語、開幕。
著者等紹介
甲田学人[コウダガクト]
1977年、岡山生まれ。津山市出身。二松学舎大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのぼん
52
タイトル通りのお話・・・。『呪い』をテーマとした作品でした。日本人形や釘の描写がなんとも不気味で、ゾクゾクしました。外国にはない、日本独特の怖さのある作品となっていました。2013/04/17
コリ
50
待ちに待った新シリーズ。タイトル通り「呪い」にまつわる物語。ひたすらに怖くて不気味でおぞましいが、最高に面白かった。グリムよりもMissingに近い作風になったなぁ、と。どちらにせよ安定の甲田ワールド全開!って感じかな(笑)夢人は目的を果たせるのか?ミコトは一体何者なのか?と、読み終わったばかりなのに続きが気になってしょうがない!最後に印象的なセリフを1つ。作中ではなくあとがき、つまり登場人物ではなく作者から引用。…「私の作が、あなたの心に呪いをかけますように!」いやもうかかってるわ、コレ。2012/12/08
まりも
49
とある田舎町で起こる呪いの物語。断章のグリムがグロ重視ならこちらは静かに恐怖が迫ってくる感じでしょうか。人死には出ないものの、登場人物がいつ死ぬか分かったもんじゃないので終始ドキドキしながら読み終えました。ミステリー要素が分かりやすかったり、グロ描写も控えめだったりと全体的に物足りなさを感じましたが、今回はあくまでも導入部なのでそこら辺は次巻以降に期待ですね。作者曰く、人を死なせない物語との事ですがそれはそれで怖いので今後の展開が楽しみ。2015/05/22
坂城 弥生
34
現人がなんだか可哀想だった。そして夢人も抱えてるものが重すぎる…2025/02/08
ゴローさん
29
甲田先生らしいおどろおどろしい雰囲気が良いですね。あらすじを読む限り現人が主人公っぽかったのですが殆ど出番無かったですね…立ち位置的にはmissingの武巳に近いのでしょうか?そして夢人は恭一と被って見えましたがこっちは肯定的な死を目指していて無事(?)死ねるかどうか楽しみです。2013/06/03