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内容説明
南域の反乱軍と晴凛率いる北域国軍がついに激突する。数では反乱軍に分があるものの、皇帝を擁することに成功した北域国軍と帝国軍の士気は高い。合戦のすう勢は予断を許さないものだった。軍師の知恵比べが戦況を左右する。片や型破りの破天荒な天才軍師、伏龍。片や帝都で英才としてならした天才軍師、崇鳳。二人の先の読み合いは熾烈を極める。激しく交わる軍旗をかすかに眺める帝都の民は、祈ることしかできなかった。帝都を目前とする反乱軍の兵は血気に逸り、その勢いは留まらない。文字通りの人海戦術に、晴凛やシャール、ミーネも、ある決意を固めるのだが。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
14
征古原の戦い編。最初と違い晴凛の弓捌きや龍飛の怪力といった物語開始時からの古株の活躍シーンは少なかったものの南北の決着にふさわしい1冊だったかな。沢樹と伏龍の知恵比べ。両者とも成長していたけど考え方の基が勝敗を分けるきっかけになった感じがしますね。北域、皇帝軍だけじゃなくシムールの力があったからこその結末はこの作品らしさがあってすごく良かったと思います。2014/02/17
Mu@仔羊堂
6
副題通り、一巻丸ごと帝国+北域国軍と南域軍の大会戦。刻々変化する戦場の様子が克明に描かれて、作者の力の入れようがハンパない。うん、これが書きたかったんだろうなあ。戦況的には伏龍が天才過ぎてハラハラドキドキ感はないのが残念ではある。むしろこれって崇鳳のトンチンカンさと狼狽える様を楽しむ巻のような気がするな(笑)2013/03/08
Humbaba
5
信用しているとしても、遠く離れた場所にいる相手というのは気になるものである。特に、一瞬のスキによってその生命が失われる危険のある戦場に相手がいるとすれば、心配の種は尽きることがない。しかし、自分も人の上に立つ立場にいる以上は、心配して何も手がつかなくなるという状況に嵌っていることはできない。2013/11/27
Humbaba
4
正攻法に対しては特別有効な手段はない。対抗しようと思ったらこちらも同じように数を揃えて並べる必要がある。そのような特性があることが知られているからこそ正攻法として確立したとも言える。相手に奇策を使わせないようにする最も効率的な方法は、こちらが正当法を選ぶこととも言える。2016/06/15
葉月雫
4
オススメ度:★★★2016/04/23
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